2012年11月

国際学会(American Society of Human Gentics 62nd Annual Meeting)参加報告

2012年11月21日

平成24年11月7日 ~ 平成 24 年11月11日にMoscone Convention Center, San Francisco, CA, USAで開催された、American Society of Human Genetics 62nd Annual Meetingに出席しました。

5日間で約7〜8千人程度が出席する、遺伝学に関する世界でも最大の学会であり、口演521題、ポスター3,324題でした。全体的な傾向としては、Next-generation sequencingやGWAS (genome-wide association study)、meta analysis, CNVs (copy number variations)などの新しい技術を使用して、種々の疾患の原因遺伝子が正確にしかも迅速に診断できるようになった。さらに高血圧、喘息、癌、糖尿病、心疾患、自閉症、統合失調症などのまれではない疾病へのかかりやすさ、各種薬剤の効きやすさなども遺伝子検査でわかるようになったことなどが報告されていました(すこしあやしいのもありましたが、たとえば齲歯のなりやすさ、女性のウエストとヒップのサイズの関係など)。

問題は、検査会社の技術開発の速度が速く、臨床家がそれらのキットを臨床現場で実際の患者に対して使用して結果がどうであったというような報告が多く、さらに倫理の問題が技術の発展のスピードに追いついていないことだと、感じました。

私たちが1981年に報告した奇形症候群(Ohdo S, Madokoro H, Sonoda T et al.: Mental retardation associated with congenital heart disease, blepharophimosis, blepharoptosis, and hypoplasticteeth. J Me Gene 23:242-244, 1981)の一部のタイプの原因遺伝子が判明した(Volto-van Silfhout AT et al. Three novel mutations in MED 12 cause Ohdo syndrome Maat-Kievit-Brunner type)という口演もありました。

約5年ぶりの海外でしたが、以前といろいろな点が異なっており、とまどいました。まず関西国際空港からアメリカを目指しましたが、航空機の搭乗券自動登録機でこまごまとした項目(たとえば滞在先のホテル、住所など)をやっと入力して、最後の確認のボタンを押すとはじかれました。カウンターに持っていくと、ビザはいらないが、パスポートの事前のweb登録が必要で、近くに10分500円でコンピュタが使えるところがあるから登録してきてください、ということでした。やっとサンフランシスコに到着して、入管を通過して、出口に向かっていったら、こんどは若い金髪の職員の兄ちゃんに捕まって、30分ぐらいいろいろと検査を受けました。どうして取り調べを受けるのかしばらく理解できませんでしたが、どうやら私が出口を間違ったようです。日本では手荷物を預けた乗客と預けなかった乗客は、同じ出口から出ます。どやら別々だったみたいで、私は手荷物を預けずに手荷物を預けたほうの出口を出てしまったので、「その荷物の預かり証は?」ということになったのです。せいいっぱいの知ってるかぎりの英語で「道に迷いました(I lost my way)」といったら、おちょくられたと思ったのか、いよいよ職員の兄ちゃんは怒りはじめました。

学会場について、日本の研究者たちに会うと、彼らは5日の月曜日から来ており、月火と観光をしたということでした(ケーブルカーやクルーズ)。私は大学の講義の都合で水曜日からの参加でした。「ひとりでケーブルカーに乗っても落ち込むだけだから」といってからかわれました。くやしいので、ケーブルカーには乗らず、ながめるだけにして、UCSF(カルフォルニア大学フランシスコ校)医学部小児病院に行ってみました。

泊まったホテルは1920年創業のPickwickといところで、ここでもちょっとしたトラブルがありました。カードキーで部屋のドアが開かなくなりました。フロントの係の人はカードの差し込み口をドンドンと叩いて、「よくあることなんだ」といっていました。アメリカでも機器の調子が悪いときは叩くんだと感心しました。カードリーダーの電池切れが原因で、30分くらいどこかで時間を潰してきてくれということでした。

最終日は、地下鉄にも乗れるようになりました。来たときはタクシーで50ドルかかりましたが、帰りは地下鉄で8ドルちょっとですみました。

一人での海外へ旅行はストレスですが、日常のストレスとは種類の異なるストレスです。皆さんも機会があればどうでしょうか。

(文責:園田)


1) 学会場の休憩時間 

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2)ケーブルカー(坂が急なので車は横列駐車しています)

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3) ケーブルカー

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4) ケーブルカー

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5) UCSF(カルフォルニア大学フランシスコ校)医学部小児病院

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6) ホテルの内部

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7) ホテルの内部

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8) 地下鉄内

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九保祭で学科イベントを実施しました!

2012年11月 5日

つい先日まで繰り言のように「暑い、暑い!」と言っておりましたが、気がつけば季節は秋から冬へと移ろい始めました。

 

11月のこの時期は、毎年恒例の大学祭「九保祭」が開催されます。作業療法学科では1期生の頃から学生が自主的にイベントを企画しておりますが、今年も1・2年生が中心となって、様々な企画を立案・実行いたしました。

 

例年ですと、9月から2か月ほどかけて準備をするのですが、今年から後期の開始が10月になったため、実質1か月で準備せざるを得ない状況でした。

 

正直、これだけの短期間で企画から準備、運営までできるのか不安だったのですが、そんな私たちの不安を吹き飛ばすように、見事に当日に間に合わせてくれました。

 

廊下や教室を可愛らしく飾り付け、お子様向けのゲームや松ぼっくりのクリスマスツリーづくりなど、親子で楽しめるイベントをたくさん準備してくれました。

 

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当日は少し肌寒い天気だったのですが、たくさんの子ども連れでにぎわいました。私も子どもを連れて来て遊ばせていただきました。

 

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実は私自身も本学科の卒業生(1期生)なのですが、この松ぼっくりのクリスマスツリーづくりは私たちの代から続いている企画です。私たちが考えだした企画が、13年の時を経て後輩達に引き継がれてきたこと、しかも今年の2年生は私がチューターを務めさせていただいている学年であることを思うと、感慨もひとしおです。

 

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「来ていただく人たちに喜んでいただく」ことを必死に考え、実行した1・2年生。やり遂げた笑顔に、たくさんの充実感と少しの成長を垣間見ることができました。

この経験が、作業療法士としての臨床活動に活かされることを願ってやみません。

 

最後になりましたが、ご来場いただきましたたくさんの皆様、そして短い時間で立派にやり遂げてくれた1・2年生の皆様、本当にありがとうございました。

 

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(文責:田中)