2011年12月

体験から得るもの

2011年12月16日

臨床福祉学科・福祉ビジネス専攻の専門科目「高齢者・障がい者の観光」で車いす操作体験をしました。

 

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車いすに乗るのが初体験の学生も多く、とくに留学生は関心が高かったようです。 

この体験から得たものは2つあると思います。

一つ目は、これまで経験したことのない車いす操作の「技術」を得たことです。車いすの操作は、自分で操作するにしても後ろから介助するにしても意外と難しく、なかでも坂道やガタガタ道では、かなりの力を必要とするので思うように進めません。体験から操作の仕方や難しさを経験したことはこれからの人生で役に立つことでしょう。 

二つ目は、車いすに乗っている方や介助する方の「気持ち」を得たことです。車いすの目線で見るとどんな世界が見えるのか、操作をするとき何に気をつけないといけないのかなど、使用者・介助者の気持ちになって考えることができたと思います。 

学生の感想はさまざまでしたが、共通したことが1つあります。それは「介助してくれる人が信頼できないと不安だ」というものです。車いすを押してもらう方はすべてを介助者に委ねます。ですから、押してくれる方を「信用」はしていても「信頼」しなければなりません。この体験で相手に「信頼」されることの大切さを学んだことは、大変意義があるのではないでしょうか。 

福祉の専門用語で「ラポール(信頼関係)」という言葉があります。利用者と援助者の間でお互いを尊重できる関係ということです。これは福祉の場面に関わらず一般社会でも同じです。

何らかの理由で「観光」ができない方います。その方の気持ちになって観光計画を考えることで、旅行者と観光事業者との間にラポールが生まれるのではないでしょうか。 

今回の体験を将来の仕事に活かしてくれることを願っています。 

福祉ビジネス専攻 三宮 基裕