2014年6月

精神保健福祉士になろう パート④~当事者の方々と学生が写真ワークショップを通して交流しました~

2014年6月27日

 6月7日、精神に障がいを抱える方々や本学学生など約20名が集まり、写真ワークショップを開催しました。発起人はNPO法人宮崎もやいの会代表理事 小林順一さんです。

 

  小林さんはご子息が精神疾患を患ったことをきっかけに、精神に障がいを抱える方々が自分らしく暮らせる地域づくりをすすめています。特に、小林さんは写真家として活動されているので、その写真を通して、当事者の方々が地域で活動する場を提案されているのです。

 

nisida0401.jpg

 

  精神に障がいを抱える方のなかには、街中を歩くとき、「見られている」という意識が働く方がおられます。しかし、カメラを持って撮影しようとすると、「視る」という意識が働き、「見られている」という感覚が薄れます。写真ワークショップはそんな「見られている感覚」を軽くしてくれる効果もあります。

 今回のワークショップでも、皆さんとてもリラックスして楽しく街を散策することができました。また、地域の方々も「たくさん写真を撮ってくださいね」と優しく声をかけてくださいました。

  このような地域での些細な交流が障がいを抱える方々の力になっていきます。

 

nisida0402.jpg

 

  小林さんは、「写真は主体の回復を促す」と言います。被写体として何を選択するのか、どのように撮影するのか、撮影者自身が選択し写真を撮っているのです。

  これまでの精神に障がいを抱える人々の歴史を振り返ると、自分の意見を主張できなかったり、様々な理由により自分の望む生活が実現しないという状況がありました。自分は何が好きなのか、何をやりたいのか、どのような人生を歩みたいのか、人生の主人公として主体的に生きる力を写真ワークショップは培っているのです。

 

nisida0403.jpg

  

参加した学生の感想①(抜粋)

「写真を撮り終わり、最後にみんなで写真を見た際に、同じ道を通っていたにも関わらず、同じ写真が一枚もありませんでした。(中略)撮っているものも、花が多い人、建物が多い人、人が多い人など、それぞれの価値観や好きなものが写真にはよく表れているなと感じました。これから精神保健福祉士や社会福祉士になる上で、この「視点の違い」は大事にしていきたいと思いました。他職種・他機関との連携、クライエントとの関わりの中で、自分の視点や価値観だけが正しいと思うのではなく、一人ひとりの様々な視点や価値観からクライエントの最善の利益を追求することが大切なのではないかと思います」 

 

nisida0404.jpg

 

参加した学生の感想②(抜粋)

「当事者の皆様と一緒に写真撮影に参加させて頂いて、まずは本当に楽しかった。普段は通らない道をゆっくりと歩くことで、とても気持ちがよかったし、こんなのあったんだという発見がいくつもあって面白かった。

写真は、興味をひかれたものを撮影するので、この方はこれに興味があるんだな、好きなんだろうなと初めてお会いしたばかりの方だけど少しだけその方の理解に繋がった。(中略)お話をするときも、撮影したものが話のきっかけになって、話題を振るのが苦手な自分はとても助かった。しかし、撮影に夢中になりすぎて一度もお話できなかった方もいたので、もっと周りを見て、色々な方とお話をする機会を持てたらよかったなとすごく感じた」

 

nisida0405.jpg

 

参加した学生の感想③(抜粋)

「写真を撮っているなかで自然と当事者の方々と話ができたので、何かを一緒に行うということはお互いのことを知ることのできる素晴らしいことだと思った。(中略)一人ずつの写真を見ていった際には、興味を引くものが一人ひとり全然違うということをとても実感した。その人の撮った写真を見ることにより、多くの言葉を使わずともその人の特徴が見えてくるので、写真にはその人の感性を代弁する力があるのだなと感じた」 

 

nisida0406.jpg

 

 以上、写真ワークショップのレポートでした。

 今回、この企画を提案してくださった小林様をはじめ、ワークショップにご参加くださった当事者の皆様、相談室「とびら」のスタッフの方々、地域活動支援センター「みなと」のスタッフの方々、大瀬作業所施設長日高様、その他、ご参加くださった皆様、この度は学生に多くの学びをありがとうございました。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

臨床福祉学科 西田美香

介護コースの授業風景~その弐~

2014年6月26日

こんにちは。介護コースの清水です。

 先日、「生活支援技術演習(基本Ⅰ)」の授業の中で「高齢者疑似体験」を行いました。

 

介護をするためには、高齢者の身体のことを知らなくてはなりません。高齢者疑似体験キットを使用して、老化について考えました。

 

サポーターやおもりをつけ、歩く演習

shimizu0201.jpg

 

自販機でジュースを選ぶ演習

shimizu0202.jpg

 

白内障メガネをかけて新聞やチラシを読む演習

shimizu0203.jpg

 

などなど、日常生活の動きを疑似体験しました。

 

演習後に感想を聞いてみたところ・・

目が見えにくい。聞こえにくい。

足が上がらず、つまづきそうになった。

お金の出し入れに苦労した。

つかれた。

ここまで動きが制限されるのかと驚きました。などの意見が出ました。

 

学生は、老化による身体の動きにくさや見えにくさ、聞こえにくさ等を実感できたようでした。

これからは、この体験を基に生活を支援するための技術を学んでいきます。お楽しみに。

経済学講義

2014年6月23日

6月13日(金)の経済学講義で、ケインズの『一般理論』第9章を学びました。

前回のブログでは働きたい人すべてに仕事がある社会について考えました。

 「映画にみる経営」2009年11月24日

http://www.phoenix.ac.jp/faculty/social_welfare/cw_blog/entry/2009/11/24/


今回の講義では一見適切に思われる政府や日本銀行の金融財政政策や個人の経済行動が実は日本全体では適切ではないことがあるということを学びます。 


例えば、不景気の時には中央政府も地方政府も支出を減らし均衡財政を目指すことや個人が将来の雇用不安から貯蓄を増やすことなどがあります。

でも、でも、でも、これでは一国全体で消費が減少してしまいさらに景気が悪くなります。

では、景気を良くするにはどうしたらよいのでしょうか。

 

アベノミクスはその答えの一つです。

景気を回復するという目標に向かって、良い意味で世間の期待を裏切る大胆な政策を提案、実行することです。

この予想を超えるということが大切です。

将来のことは誰にも分かりませんが、こうしたいという将来像を示すことが目標を達成するためのよい手段になります。 


人生も同じことかも知れません。

まず、自分の将来像を考えて、もちろん、一つだけではなく、たくさんあってもよいと思います。

それに近づくための手段をあれやこれやと考えましょう。

 

高橋直也

いよいよ国家資格へ!公認心理師って・・・?!

2014年6月20日

tanaka0201.jpgみなさん、梅雨に入りましたが、いかがお過ごしですか?

大学の門を入ってすぐのところに紫陽花が咲いています。

雨に濡れてもきれいですが、少々、太陽が恋しくなっている今日この頃です。

 

さて、「公認心理師」をご存知ですか?

先日、NHKのニュースなどでも流れたようです。

まだはっきり決まったわけではありませんが、心理職が国家資格になった場合の名前です。

 

ご存知のとおり、現在は心理職の国家資格はありません。

そう!スクールカウンセラーや災害時の心の支援などで知られている「臨床心理士」も国家資格ではありません。

心理職は、もう何年も何十年も国家資格化が望まれながら、その分野の国家資格がなかったのです。

 

心理職は、多くの場合、精神科などの病院のスタッフとして働いています。

心理検査や面接を通して、困っている方のことや状況を理解し、不安の軽減や問題解決のお手伝いをしています。

その仕事自体は目には見えないものであり、かつ誰でもがすぐにできる仕事ではありません。

そして、さらに、教育、福祉、司法などの領域にも広くその専門性が求められるようになってきています。

 

tanaka0202.jpg巷には、「○○カウンセラー」などの民間資格がたくさんあります。

しかし、専門家として、困っている方の要望にどれだけ応えられているでしょうか。

最低限の基準は必要であろう、心理職とはそのような専門性のある仕事だと思っています。

そして、資格取得はスタートであり、それ以降も専門性を磨く必要があることは言うまでもありません。

 

実は、数年前の郵政民営化の動きがあった時にも、NHKニュースで心理職の国家資格化のニュースが流れました。

いよいよと思いましたが、実現しませんでした。残念!

今度はうまくいきますように!!

みなさんもぜひ応援してください!!!

文責:田中陽子

1・2年次の就職活動

2014年6月13日

「大学は自由!」よく聞くフレーズですね。確かに大学は自由ですが、言い換えれば「自分で決定しないといけない」ということです。とはいえ、入学後間もない1年生や、大学にも慣れてきてやや生活が緩んできたり、将来の進路を少しは考えるようになってくる2年生には心配事が多いと思います。

臨床福祉学科には、1学生に1教員が学生生活の相談に乗る「チューター制度」があります。心配事や悩み、相談がある学生は担当のチューターが応えてくれます。月に1回チューター日を設定していて、学生と教員のコミュニケーションを図っています。

 

今月のチューター日は、本学の就職相談室「キャリアサポートセンター」にお邪魔しました。1・2年生ですが、将来の進路を考えるきっかけになればよいと思います。

 

本学の就職情報がすべてこの部屋に集まっています。専属スタッフもいて、親身になって就職支援をしてくれます。

san20140301.JPG san20140302.JPG

 

学部単位で求人票がつづられています。情報は宮崎県に限らず、全国からも集まるそうです。臨床福祉学科の卒業生も福祉現場でリーダーとして活躍しているそうで、毎年のように求人をいただいている事業所もあるようです。SPIや公務員試験の問題集など就職活動を支援する書籍も取りそろえられています。

san20140303.JPG san20140304.JPG

 

 

入学して2か月の1年生は、緊張気味でした(写真左)。今は大学の勉強のことで頭がいっぱいかな。2年生は就職意識が少し高まったようです(写真右)。

1・2年の時期は自分の可能性を高める時期だそうです。就職面接で自分らしさとしてアピールできる経験を積みましょう。

san20140305.JPG san20140306.JPG

 

常々学生には「大学生=社会人」と話しています。就職した友達は自分の時間を仕事に充てて給料を得ていますが、大学で学ぶ学生はお金を払って知識を得ているのです。だから、就職し社会で活躍する友達の社会経験に匹敵する知識を4年間の大学生活で得て欲しいです。今日の訪問が社会に出るための準備のスタートになるといいですね。

 

臨床福祉学科 三宮基裕

 

哲学者のつぶやき ~其の十八~

2014年6月11日

久々のつぶやきとなった。前回のつぶやきは、まだ桜を愛でる季節であった。 今回は、もう梅雨である。巡る季節の早さには、本当に驚かされる。

そして結婚披露宴である。いっぺいゼミの卒業生が主人公である。

昔から、「いっぺいゼミには美人が集まる」と言われていたが、彼女もまた、非常にschöneな一人である。

そんな新婦側の主賓挨拶で、いっぺい先生は「彼女は美人ではなく、美しい人だ」と語っていた。確かに、この式典での立ち居振る舞いは、艶やかで嫋やかで。

そんな新婦を愛でながらの一献。哲学者、至福の時間が流れていった。

kurisu20140201.jpg

介護実習の報告会

2014年6月 9日

みなさんこんにちは、介護福祉コースの稲田です。

  

今日は、介護の授業の一部を紹介します。

 介護福祉実習は、2年生の夏、2年生の春、そして3年生の春に合計57日間の施設、在宅実習を実施しています。そして今、4年生は、実習の集大成に取りかかっています。

 まず、1つめは「介護福祉実習報告書」です。3つの実習での取り組みや学んだこと、また、最後には、これまで実習や講義・演習で学んできたなかで、「自分にとっての介護とは」ということで、自分の考えを書いています。「介護福祉実習報告書」は、一人A4用紙4枚にまとめています。A4、4枚と聞くと「そんなにたくさん書けるかなぁ」と思われるかもしれませんが、「書けるんですねぇ~それが…」。

 「介護福祉実習報告書」は、わたくしの老後の楽しみでもあります。学生の顔を思い出しながら(思い出せるでしょうか?ご心配なく、思い出せるよう学生の集合写真付です…)再度、じっくり読みたいと思います。

 2つめは、「介護過程」の発表です。第3段階実習では、実習施設で、担当の利用者を受け持たせていただき、その利用者の介護計画を作成します。①担当利用者の心身の状況や介護状況等を説明し、②計画の作成に至った経緯を根拠に基づいて説明し、③介護計画を実施してみて、④自分の立案した介護計画を評価する、という流れで、パワーポイントを作成し発表しています。

さすが、4年生ともなると、立派なパワーポイントができあがります。一人ひとり個性があり、甲乙つけがたい状況です。

inada 0201.jpg

パワーポイントを作成して、発表しています。

inada 0202.jpg

介護実習報告書です。

inada 0203.jpg

「介護過程」一式です。A3で12枚です。頑張りました。

 

 7月27日と8月24日に、オープンキャンパスがあります。ぜひ大学に来て、学生の生の声を聞いてください。待ってま~す。

PS.昨日ゼミの「新歓」をしました。勉強もですが大学生活を楽しみましょう。

inada 0204.jpg

精神保健福祉士になろう パート③~アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京に参加してきました~

2014年6月 5日

皆さん、こんにちは。私は5月25日に東京のサンパール荒川で開催された「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」に参加してきました。今回はその模様をレポートします!

 

nisida0301.jpg

昨年12月7日に成立したアルコール健康障害対策基本法がいよいよ6月1日から施行されます。法の施行を目前に、この法律を包括的かつ最大限に活用してアルコール健康障害を低減するための国の基本計画作りを推進するために、当事者の皆さん、医療関係者、支援団体の皆さん、関係省庁の方々、アルコール問題議員連盟の方々、総勢1150名もの方々が集いました。アルコールが関与する問題はとても多岐にわたっているからです。

 

 皆さん、アルコール健康障害と聞いて何を思い浮かべますか?

アルコールは身体の健康を害するだけでなく、アルコール依存症、飲酒運転、若年者や女性の飲酒による問題、イッキ飲ませ被害、自殺、DV、虐待など大変幅広く、また、根深い問題をもたらすのです。

 

nisida0302.jpg

 

以上がこの法律の目的です。アルコール健康障害を防ぐとともに、アルコール健康障害を抱える人々への支援の充実、そして、国民の健康をも視野に入れた法律です。

 

猪野亜朗先生の基調講演 「アルコール健康障害対策基本法がめざす社会」と題して、お話くださいました。優しい語り口調と信念を貫かれるという力強さが印象的でした。

 

今回の集いの主な内容は①本法律成立の発起人である猪野亜朗先生による基調講演、②リカバリー・パレードコーラス隊&ドライドランカーズによるコーラス、③当事者の方々の体験発表、④関係省庁における現状報告と質疑応答、⑤基本法推進宣言でした。

 

nisida0304.jpg

今回の集いには47都道府県から目標であった1000人を大きく上回る1150名の方々が参加されました。写真は宮崎県から参加した大悟病院院長 内田恒久先生(写真左)、全日本断酒連盟理事 米崎邦雄さん(写真右)、私、西田美香(写真中央)です。

 

 私は本学において精神保健福祉士を養成しております。そして、大学における学生教育とともにアルコール依存症の研究を行っています。この研究がきっかけとなり、集いに参加することになりました。

常々、学生には「様々な法律の背景には何らかの理由で自分らしく生活することが困難な人が存在すること、そして、全ての人々が自分らしい生活を送ることができるように法律はあるのだ」と話をしてきました。そして、精神保健祉士という専門職として、その生活上の困難を抱える人たちの声をしっかりと聴き、人々が抱える痛みを忘れてはならないと学生に伝えています。 

 

nisida0305-1.jpg

久々にお会いした京都府断酒連合会の阿部孝義さん(写真右)。

阿部さんはかつて未熟な私にアルコール依存症に関する様々な情報を丁寧に教えてくださいました。自ら歩んでこられた道程を多くの人の回復に役立てたいという強い思いが伝わってきました。再会できてとても嬉しかったです。

 

今回の集いでは、当事者の方々が今現在も抱えている苦悩を話してくださいました。アルコール依存症当事者のみならず、そのご家族が遭遇した修羅場、「夫が暴れる姿を、ともに暮らす子どもたちはどんな気持ちで見てきたのかと思うと胸の張り裂ける思い」と語られました。また、飲酒運転による事故で大切な幼いわが子を失ったご夫婦は、「元気でいてくれたら、今は大学生になっていただろう。どんな大学生になっていたのだろう」と声をつまらせながら語られました。

大学のサークルでのイッキ飲ませによって大切なご子息を失ったお母様は、「その時息子に何が起こったのか」をお辛い気持ちをおして、涙ながらに語ってくださいました。異常な雰囲気の中での、なかば強制的な過度の飲酒、その結果理不尽に失われた尊い命。そのことに対する口惜しさ、虚しさ、悲しさ。

会場には、当事者、医療従事者、関係省庁(内閣府、法務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、警察庁)、酒造組合の方が集っていましたが、様々な立場にある参加者が一人の人間として、このアルコールに関する問題の深刻さ、悲惨さを痛感し、深い悲しみを感じたと思います。

 

nisida0306.jpg

関係省庁の方々への質疑応答 

司会者は日本で初めてアルコール問題に取り組んだ久里浜医療センターの院長樋口進先生と、アルコール薬物問題全国市民協会代表の今成知美氏 

関係省庁においては国税庁課税部酒税課からの参加もあり、不適切な飲酒を防ぐという目標に向かってあらゆる立場の人々が力を合わせていることを実感しました。

  

集いに参加して、アルコールの問題を社会全体で考え、取り組むためこの法律をどのように形作っていくのかはこれからなのだと感じました。

集い開催の立役者である、アルコール薬物問題全国市民協会代表の今成知美氏は、「本法律成立により、これまで縦割りであった関係省庁がそれぞれの部署での話し合いを持ちこの場に参加してくださった。すでに連携は始まっている」と語られました。アルコールに関する問題に胸を痛め、多くの人の幸福のためにこれまで必死に活動なさってきた関係者の皆さんの並々ならぬご尽力の結果、晴れて本法律が成立したのだと感動するとともに、この大きな一歩が踏み出されたことにより、すでに国が変化を始めていることを実感しました。

 今現在、アルコール問題によって辛く悲しい人生を歩んでいる人々が一日でも早く回復の道を歩まれるように、また、これからアルコールによって誰一人として命を奪われないように、私も先輩方を見習い、できることを探し、勇気をもって一歩を踏み出そうと心に誓う機会となりました。

 

nisida0307.jpg

 

最後に基本法推進宣言が参加者全員の合意で採択されました。 

アルコール健康障害対策基本法推進宣言(抜粋)

アルコールについての正しい知識の普及、依存症への偏見の是正。早期発見・早期介入を可能にする、職種や立場を越えた連携づくり。回復を応援する社会の実現、当事者と家族への支援の充実。不適切な飲酒がもたらす数々の悲劇を未然に防ぐ、予防のしくみ。

私たちは、今ここから対策推進への一歩を共に踏み出すことを、宣言します。

 

以上、アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京についてのレポートでした!

 

お忙しいなか、ブログ掲載についてご検討いただいた特定非営利活動法人ASK代表 今成知美様をはじめ関係者の皆様に深謝いたします。

臨床福祉学科 西田美香

カラダの小話~アルコールとラーメンの関係

2014年6月 4日

 学科長の秋葉です。5月、6月は学校行事や結婚式などで飲む機会が多く、ほぼ毎週1,2回ある状況です。お断りしておきますが、自分で進んで飲みに出ているのではなく、業務の必要性からこうなっているのですからね。

 ある飲み会の時に「酒飲むとのどが渇く、そしてラーメンが食いたくなる。なんでかな?」という問いを投げかけられました。今日はその解説をしましょう。

 

 化学反応式などを書くと面倒になるので、簡単に説明をします。まず、我々は酒を飲みます。それにはアルコールがあるパーセントで入っていますね。アルコールは体にとって異物ですから、肝臓で分解されます。まず第1ステップとしてアルコールはアセトアルデヒドというものになります。これが顔が赤くなったり、二日酔いの原因物質です。第2ステップはこのアセトアルデヒドが、体に無害な酢酸となり、いずれは水と二酸化炭素になっていきます。このアルコールを分解する過程で、体内の水が大量に使われます。また、ビールなどには利尿作用もあるので、さらに体内の水が失われることになるのです。酒を飲めば飲むほど、水がほしくなるわけですね。

 また、アルコールの分解には水だけでなく、エネルギーも必要になってきます。それはどこから供給されるかというと、血糖です。つまり、酒を飲むと血糖が下がってくるわけです。血糖が下がると我々はお腹がすいてきます。飲み会が終わって外に出ると、ラーメン屋の灯りがなんと魅力的に見えることか、、。その理由がここにあるのです。飲んで食べたのに、さらにラーメンまで食べたくなる。これじゃ太るのは当たり前ですね。

 6月末には健康診断があります。飲み会を控えたいのですが、業務もおろそかにできません。辛いところです。

akiba 0201.jpg