2014年7月16日

精神保健福祉士になろう パート⑥~地域活動支援センターにおける業務や精神保健福祉士の役割について学ぶ~

2014年7月16日

 今回は、地域活動支援センターの施設長 太田尾香代子さんからご講話をいただきました。太田尾さんは長い間、宮崎県で保健師としてご勤務されました。その後、医療法人健悠会 延岡市地域活動支援センター「みなと」の開設当初から精神保健福祉士として、また、施設長というお立場でご活躍されています。

 

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 ご講話では、精神保健福祉の歴史や障害者総合支援法に基づく地域活動センターの役割、また、実際の活動状況等をお話くださいました。そして、これまで精神保健医療福祉の分野に携わってこられたご自身の想いや学生に対するエールをくださいました。

 

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学生の感想(抜粋)

「退院支援、地域定着支援について。まずは、患者様が退院したいと思う事からがスタートであり、情報を伝え、知ってもらうことから始めることが大切なことだと学びました。患者様の気持ちに寄り添い、患者様の気持ちを確認しながら退院支援を行うということも大事だと学ぶ事ができました。その時に大切なのは、「家族が反対することは当然である」と思うことだと太田尾さんはおっしゃっていました。反対する背景には私たち専門職が知らない様々な出来事があること、その気持ちに精神保健福祉士は共感することが大切なのだと学びました。家族の不安がどこにあるのかを知ることが大事だと知りました」

 

「家族会はよく耳にしますが、親たちが、自分が子どもを見ることができなくなったら、子どもたちが困る。だから、今、子どもたちがすみやすい世の中を作ろうという意図があって作られたと知り、なぜ設立したのか?理由まで考えたことがなかったことに気づきました。精神保健福祉士は人と人との繋がりを大切にするお仕事だと考えています。ですので、ただ話を聞くのではなく、相手の背景や生活歴、言葉の本当の意味を結び付けて傾聴したいです」

 

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「精神障害者の方だけではなく、そのご家族も支援を強く必要としているのだということを改めて感じました。精神疾患はだれでもなる可能性があることを知らない、幻聴や幻視は精神病の症状であることを知らない、無気力になってしまうことも症状であることを知らない、相談する場所や支援してくれる人がいることを知らないなど、ご家族の方にはたくさんの「知らない」があります。その「知らない」を解消していくことが精神保健福祉士の仕事の一つだと思うので、現場に出た際には、ご家族の方に対してもしっかりとサポートをできるようになりたいと思います」

 

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 今回、学生は地域活動支援センターや援助者の役割はもちろん、太田尾さんの仕事に対する志を伺い、精神保健福祉士という専門職になるための心構えを学んだのではないかと思います。また、太田尾さんは学生教育について「これから一緒に働く仲間。大切に育てていきたい」という想いも語ってくださいました。こんなに大切に想われている本学の学生はとても幸せ者です。

 太田尾さん、この度は貴重なお話をありがとうございました。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

臨床福祉学科 西田美香