生誕250年

2020年1月22日

2020年が始まりました。今年は、何と言ってもオリンピックが話題になっています。また,恒例の箱根駅伝も100年という節目が放送されていました。節目ということでは,私が崇拝するベートーヴェンの生誕250年にあたります(1770年12月17日~1827年3月26日)。今から50年前は当然ながら,生誕200年記念と銘打った大全集が発売されていました。と書きましたが,当時それを実感していた訳ではありません。なぜならば,今振り返って見ると私にとって当時のベートーヴェンの存在は今ほど大きな絶対的なものではなかったことに思い当たります。

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50年前は,大阪万博が開催された年です。三波春夫さんが♪1970年の こんにちは~♪と歌っていました(生誕200年が万博,250年がオリンピックと不思議な暗合ですね)。当時私は高校2年生でした。高校3年で大学受験に失敗し,3浪もしてしまいました。特に,2浪目の受験では入試に手応えを感じ,浪人中の下宿を引き払い駅留めで荷物を発送する準備を整えて合否電報を待ちましたが,結果は不合格でした。今年こそはという希望があっただけに,落胆・絶望・失意…の状態でした。そういう状態の時に出会ったのが,ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』でした。

ロランがベートーヴェンをモデルに描いた大作です。私が読んだのは,新庄嘉章訳の新潮文庫版(全4冊 写真1)でしたが,主人公ジャン・クリストフ(ベートーヴェン)の生き方に圧倒されました。新しい力が湧き起こるとともに,自分の将来に対する見方にも変化が生まれました。人の生き方に対する興味関心が強くなっていきました。当初希望していた学部は最後まで受験しましたが,歴史を学べる学部も受験して結局そこに落ち着くことになりました(第一志望学部は一期校・二期校含めて10戦全敗でした)。  

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この過程の中でベートーヴェンは,自分を蘇らせてくれた存在として大きなもの絶対的なものとなりました。最初に買ったレコードの全集がカラヤン指揮の交響曲全集でした(写真2)。辛い時や力・勇気が欲しい時は第3番「英雄」や5番「運命」・7番といった作品,心に癒やしが欲しい時は偶数番の曲を聴いていました。「第九」はそれらを超越する傑作です。その後,他の作品や演奏者のレコードを聴くようになり,現在に至っています。ベートーヴェンの存在が,ベートーヴェンの音楽があったからこそ,私は人生を何とか前向きに生きてこられたと思っています。だからこそ,前職を退いた時,ウィーンの彼のお墓にお礼に行ったのは当たり前のことだったのです(学科ブログ 2014年⒓月10日 「トイレの花子さん4」)。(ちなみに長女の名前は「第九」第3楽章,次女は「悲愴ソナタ」の第2楽章に触発されました。)

生誕250年を記念したCD全集(123枚組や85枚組)が発売されるようです。今買っても,聞き終えることもないだろうし,既に所持しているものと重複しているので,今回は買いません。もう少し若ければ,絶対に買うでしょうね。

節目の年と言えば,私たちの夫婦も⒓月で結婚40年を迎えます(ルビー婚とか言うそうですね)。 今年が良い年になりますように。

臨床福祉学科 長友道彦でした。

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