教員の活動

トイレの花子さん7

2015年4月15日

新年度が始まりました。

 今回の花です。

 

 

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4月13日(月),宮崎県赤十字血液センターから移動採血車が本学に来ました。私も,前回に続いて献血しました。採血されながら,「売血」という言葉を思い出しました。僕が高校時代の先生の中のどなたからか聞いたのか,昭和20年代から30年代を描いた小説か何かに書いてあったのか,はっきりしませんが,売血という悲しい響きを持った言葉がありました。現在は,「献血」制度ですが,売血は戦前からあったようです。この売血に関して,『昭和萬葉集』に次のような2首を見つけました。

 

寒(さむ)ざむと飢(う)ゆる子ら見れば術(すべ)なけむ血を売りて友の頬はこけたり  (術=手段・方法…引用者)

 佐藤彰矩「短歌精神」(昭和10年11月) 『昭和萬葉集 巻3 39頁』

 

飢えている子どもたちのために,他にお金を得る手段もなく,血を売ってどれだけのお金が得られたかわからないけれども,そうせざるを得なかった親の辛さ,悲しさが伝わって来ます。

 

血を売らん人等相寄る病室の窓に明るき陽かげ動かず

 中村静子「ポトナム」(昭和16年4月) 『昭和萬葉集 巻5 241頁』

 

血を売ってしか収入を得ることのできない人たちが少なからずいたことを伝える作品です。

 

本学の学生や職員の協力者の姿もありました。事前のアンケートや問診もあり,徹底した管理の下で行われています。せっかく献血しようとやってきたのに,前夜の睡眠時間が短いために断念せざるを得ない学生もいました。センターの方々の話だと,本県は血液量が少ないとのことでありましたので,献血の輪がもっと広がって行けばと感じました。なお,献血後は通常は歯磨きとかジュースなどの飲み物が提供されますが,前回同様「延岡ライオンズクラブ」からパンとバナナ,そして卵のサービスもありました。

 

貧しさ故に,髪を売るということもあったようです。カツラなどの為でしょう。


 髪売りて米を買ふとふあはれさの今の世にありと新聞は報ず  (買ふとふ=買うという…引用者)

 大友虹路 「国民文学」(昭和6年3月) 『昭和萬葉集 巻2 154頁』

 

生活のために,恐らくは自慢の長い黒髪を売って,お米を買うという,辛く悲しい内容です。

 

この短歌を読んで,思い出した作品があります。アメリカの短編の名手オー.ヘンリーの「賢者の贈り物」というのがあります。金時計を大事にしている夫と長く美しい髪を持つ妻の心温まる話です。有名な作品ですので,まだ読んでおられない方には,是非一読を勧めます。

 (文責 長友道彦)

 

トイレの花子さん6

2015年3月27日

今回のトイレの花の名前はわかりませんが,毎回ありがとうございます。

 

 

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大学は,3月19日に卒業式(学位記授与式)も無事に終了しました。昨年始まった新設生命医科学部の校舎建設も終わり,新入生を迎える準備が着々と整いつつあります。

 

 

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Q:九保大での1年が終わろうとしていますが,先生はどのような感想をお持ちですか?

 A:高校現場と違って戸惑うことが多かったです。例えば,ちょっとした文房具なども自分で手配しなければならない。本も注文から支払い伝票の作成もしなければならない。改めて高校の事務室の方々のご苦労は大変だったろうなと思っています。逆に大学では庶務課や会計課,学生課など目に見えない,縁の下でのご苦労をかけているだろうなと感謝しています。

 

Q:九保大の学生に対する印象はいかがでしょうか?

 A:高大連携の会議やセンター模試,センター本試験などでちょくちょくお世話になっていました。構内がきれいなことと,学生諸君がよく挨拶してくれているという印象を持っていましたが,それは今も変わりません。特に学内の美しさは清掃担当の方々がプロとしての誇りを持ってなされているということがわかりました。

 学生諸君は,思っていた以上に真面目に誠実に学問に取り組んでいると感じました。自分の学生時代を振り返ってみて,僕の方が恥ずかしくなるような気もします。

 

Q:ちなみに,先生の学生時代はどうだったんですか?

 A:今の僕からは想像できないかもしれないけれども,徒党を組んで,ヘルメットをかぶり,棒を振り回して,「刺した!」「刺された!」とか「殺せぇ~」とか,「盗め~」とか叫んでいましたね…。

 

Q:えっ,それって学生運動?内ゲバですか?

 A:ふっふっふ(笑いながら)。実は硬式野球ですよ。野球用語で「刺殺」「捕殺」「挟殺」とか,「盗塁」とか「本塁で憤死」などというのもありますね。農学部のI君が三塁,僕がショートを守って「大型三遊間」と言われたこともありましたねぇ~。

 

Q:その身体でですか?

 A:あっ,「おおがた」は「おおがた」でも,血液型のO型コンビでしたね。リーグ戦の期間中は体育会系そのもので,試合に行くときはちゃんと学生服を着て球場へ移動していました。が,シーズンが終わると,今の言葉で言うと「チャラ男」だったような気がします。今,教師の立場で,九保大の学生諸君と比較すると「思い起こせば,恥ずかしきことの数々…」ということですね。

 

Q:恥ずかしい失敗談を1つでも…。

 A:(固辞しながらも)そうですね。あなた,これまでに救急車に乗ったことがありますか?

 

Q:いえ,幸いにして一度もありません。

 A:僕は少なくとも2回はあります。最初は,大学の野球部の夏合宿の時。次は高校で野球部長をしていた時,生徒が倒れて付き添って同乗したのが二回目です。

 最初の時は,内野ノックの打球に対して横っ飛びした時,打ち所が悪く腰に激痛が走り,救急車で搬送されることになりました。球場周辺の野次馬が集まって来て,「どうしたんだ」などという会話が耳にはいります。僕は痛いけれども意識はあるわけで,搬送されるにふさわしく,(苦痛に顔を歪めなければならないだろうなぁ)などと考えていたのが,自分でもおかしく,それが生まれて初めての救急車体験でした。

 

Q:今後はどのような気持ちで,学生に接して行かれますか?

 A:「こくし」という言葉は,大学に来て身近な言葉になりました。中学やいわゆる進学校での最終的な試験は,入試ということになります(専門高校では資格試験や検定もありますが)。入試の場合は,第一志望・第二志望などがあるけれども,「国試」はAll Or Nothing,○か×かしかないのでシビアだと思います。それだけに本学の先生方の学生に対する指導に対する力の入れ方は中途半端ではないとつくづくと思います。高校現場の先生方の指導も熱心です(僕もその一人であったのですが)。しかし,九保大の先生方の指導はそれに勝るとも劣らないものであると思います。

 そのような姿を見ていると,僕自身も教職課程を担当する教員として,幼稚園・(小学校)・中学校・高校の先生を育て送り出す責任感・使命感を痛感します。今の教育現場は様々な問題が山積しています。そうした課題に対応できる先生を育てていかなければならないという武者震いみたいなものを感じています。

 

Q:本日はどうもありがとうございました。

 

今回は仮想インタビュー形式でした。この時期は何と言っても桜ですよね。構内の桜です。

「桜の樹の下には屍体が…」と書いたのは,梶井基次郎でしたねぇ。学生時代に惹かれた人です。

文責:長友道彦

 

 

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哲学者のつぶやき ~其の二十二~

2015年2月19日

ご無沙汰であった。特に忙しくしていた訳ではない。ただ、なんとなく筆が進まなかっただけのことである。

 この季節、大学院生の研究発表が開催される。いっぺい先生の院生と哲学者の院生も明日、発表を行う。プレゼンテーションの指導をしていて、ふと気づくと午後7時であった。例年に比べると、仕上がりは早い。それでも日曜で、人が極端に少ないキャンパスを歩いていると、「遅くまで仕事したな」という気分になってしまう。いかん。いっぺい先生が欧州で研究していた時、他の研究者のメリハリの付け方に驚いたらしい。そう、哲学者もメリハリをつけるため、2人の院生と楽しい夕食をとることとするか。

 

 

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トイレの花子さん5

2015年2月10日

大学は後期試験も終わりに近づきました。立春を迎えて,まさに「♪春は名のみの♪」寒さが続いています。今年は,特に宮崎県はインフルエンザが猛威を振るっています。

 さて,本学の正門前の道路を西に100mほど行ったところに,「青春の散歩道」の石碑があります。

 

 

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そこには,郷土の生んだ偉大なる歌人若山牧水の代表的な作品の歌碑が配置してあります。

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり 『路上』

 

 

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けふもまたこころの鉦ををうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く 『海の聲』

 

 

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短歌は,五七五七七の31文字,俳句は五七五の17文字を基本として,人事・心情を詠み上げて行きます。限られた字数を遙かに超えた感動を読む人に訴えかけてくる作品があります。私にも,忘れられない詩歌がいくつかあります。

 尾崎放哉の「咳をしても一人」は,高校の教科書で出会った句ですが,わずか7文字・9音で,恐ろしいほどの寂寥感が伝わってきます。

 「白杖の 親の手を引く 七五三」 この句との出会いは偶然です。15~6年前,宮崎へ車で出張の際,何気なくスイッチを入れたNHKのラジオ番組から,放送された視聴者の投稿作品です。この作品をアナウンサーが詠み上げたとき,まさに私の琴線に触れました。車を道路脇に止めて,急いでメモしたのがこの句です。句を書き留めるのが精一杯で,作者に関することまでは気が回らず,作者がどのような人なのかは,皆目わかりません。この句は,いろいろな場面,状況などを思い起こさせてくれます。主役の七五三の子どもは,男の子なのか女の子か。恐らく着飾っているであろうその服装は,着物なのか,洋服なのか。また,白杖の親(目の悪い親)は父親なのか母親なのか。私は,次のような光景を想像してみました。白杖の持ち主は父親で,背広姿。母親は和服姿で,寄り添っている。七五三の子どもは男の子で,羽織袴姿。左手には千歳飴の袋を持ち,右手は父親の手をしっかりと握っている。「お父さんは目が不自由だけれど,僕がしっかりと守っていくぞ」と言っているような雄々しい顔で,カメラに向かっている…。

 教師になった頃,講談社から『昭和萬葉集』の刊行が始まりました。その時の新聞広告に掲載されていた作品があります。

 征く人に いそぎ嫁すると 退学の 届差し出す生徒けさあり 瀬戸敏郎

 「昭和15~6年の巻」に収められています。満州事変から日中戦争,そして太平洋戦争に向かう時代の教師がどのような想いで,退学届を受け取ったのかを想像すると,平和な時代の教師として,このような事態は決して繰り返してはならないと衝撃を受けた作品です。

 忙しさにかまけて,目を通すことのなかった『昭和萬葉集』を熟読・吟味して昭和史の中で,教師たちがどのような想いで時代を生きて,歴史的事象をどのように受け止めていたのかを検証していくことが一つの課題だと思い,読み進めているところです。

 今回のトイレの花は水仙ですよね。(今時のトイレは全部スイセンです。)

 

 

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我が国の音楽界に影響を与えたフォークソングにブラザース・フォーが歌った「七つの水仙」という名曲があるのを思い出しましたが,若山牧水も

 水仙のたばにかくれてありにけりわが見出でたる白椿花 『砂丘』 というのがあることを紹介して,今回は終わります。

(長友道彦)

国家試験無事終了!!!

2015年2月 3日

こんにちは。臨床心理専攻教員の横山裕です。

 

大学受験シーズンもいよいよ大詰めですが、これから受験する皆さん、最後までしっかり頑張って下さい。1、2年生の皆さんは、先輩方がこの時期どのように過ごしているのかしっかりと見ておいて、自分が受験する時の参考にしましょう。

 

さて、精神保健福祉士国家試験が1月24日、25日の両日にわたってありました。横山ゼミからは4名が受験しました。ゼミ担当教員として心配だったので、世話を焼いて今年も引率としてついて行きました(自分でも過保護だとは思いますが)

 

まずは、行きのJRの車窓から虹が見えるという幸先の良い“おつげ”がありました。しかも滅多に見られない完璧なアーチ型。これで学生のテンションがめっちゃ✖2あがり不安な気持ちが相当に和らぎました。

 

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今年の試験会場は北九州の九州共立大学でした。なので、今年は黒崎に宿をとりました。

 

去年までは会場が大宰府だったので博多に宿をとり、受験に備えた合格メニューを揃える食堂選びはバッチリだったのですが(昨年の2月5日のブログ参照)、今年の黒崎周辺ははじめてだったので合格を引き寄せる食事ができるのか心配でした。

 

ところが、さすが食の都、福岡、北九州。ばっちり、栄養もお味もパーフェクトな食事をとることができました。おかげで学生も本来の力を出し切ることができたようです。(合格発表は3月なのでそのときはっきりとわかります)

 

まずは、前々日の夜にドカンと景気づけとエネルギーを貯めるため、うな重。すごく美味しかったです。

 

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前日の朝はクロワッサンを食べ、試験場の下見にいって、お昼に豚骨ラーメン。お店がいっぱいあり迷いましたが、そこは長年の勘。(&ぐるなび)

これまた、めちゃくちゃ美味しかったです。

 

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で、前日夜はおきまりのカツ。お店が閉店間際でほぼ貸切状態で贅沢にいただきました。

 

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当日朝はセオリー通りに早目に軽くすませ、午後からの試験に備えて、昼も早目に消化に良いうどん。最寄駅の折尾名物、かしわうどん。これもめちゃくちゃ美味しかったそうです(実は私は前日のカツ重がお腹にもたれてて昼ご飯はパスしました。というか、私の方が緊張していて食事が喉を通る状態ではなかったのですが)

 

 

 

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試験初日の夜は、試験で使ったエネルギーを充填するために、ちょっとだけ時間をつかってもつ鍋を食べました。消化の良さと栄養補充には定評のあるもつ鍋ですが、もしかしたら究極の受験鍋かも。

 

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で、二日目の午前の試験が無事終了。帰りは、これまた折尾名物のかしわ飯を買って汽車の中でゆっくりといただきました。一人の学生は汽車に乗るやいなや爆睡して大分過ぎてから食べていました。それだけ試験に全力をつかったということでしょう。

 

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これから受験する皆さんも食事と睡眠は十分にとって当初の目標をクリアしてください。今を越えれば、春はもうすぐです。

吉川洋著『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』

2015年1月 9日

今回は第14章「人口減少と経済」です。

 
日本でも人口減の対策が論じられています。

 ヨーロッパでは本書にもあるように1920年代から人口減少が問題となりました。

 

ケインズの対策は利子率を低くすることと住宅投資の2つです。

 約100年後の日本の経済政策としてのアベノミクスもこの対策と同じです。

 日本銀行による大胆な金融緩和という金融政策で利子率は低下しています。

財務省による住宅ローン減税制度は住宅投資を促進します。

 

シュンペーターは19世紀後半から始まった出生率の低下を歴史の転換点と捉えています。

コンドラチェフの40~60年周期の経済循環を紹介し、技術革新が経済成長の要因であると指摘しています。人口減の対策として技術革新による労働力不足の解消を提案しています。アベノミクスの第三の矢がこれに当たります。

 

こうして見るとアベノミクスとはケインズとシュンペーターの理論を現実に応用しているとも考えられます。先人の卓見を実践し幸せな社会が実現することを望みます。

 

高橋直也

トイレの花子さん 4

2014年12月10日

前回はうまく写らなかったので割愛しましたが,10月以降はこのような花々が私たちの目を楽しませてくれました。ありがとうございます。

 『トイレの花子さん3 白い色は何色』 2014年10月22日付

 http://www.phoenix.ac.jp/faculty/social_welfare/cw_blog/entry/2014/10/22/


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花の名前に疎い人間ですので,お恥ずかしい限りですが,全くわからない花もあります。それでも,12月の花はわかります。

  

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椿の花。歌は,都はるみ「アンコ椿は恋の花」,小林幸子「寒椿」。椿が歌詞に出てくるものでは,「釜山港へ帰れ」にもあるような気がしますが,個人的には愛田健二の「琵琶湖の少女」が好きですね。都はるみや小林幸子はまだしも,愛田健二が思い浮かぶとは,いやはや…。恐らく知っている人は少ないでしょうね。

それよりも,椿の花は演歌が似合うのでしょうか?私よりも若い世代で,椿を歌った歌はないのでしょうか?もしあったら,知りたいものです。

 

12月6日(土)午後2時より,インターンシップ報告会がありました。

 

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これは,本学の社会福祉学部が,平成24年度より文部科学省の大学改革推進等補助金の交付を受け,〔産業界のニーズに対応した教育改革充実体制整備事業〕として実施しているものです。9つの事業所(施設)でインターンシップを行った13人の学生が,事業所の紹介,志望動機,実施内容,感想・評価・考察,そして体験から得た課題や今後の目標を発表してくれました。聞いていて,学生たちが真摯に取り組み,何かを掴もうとしている態度が伝わってきました。ほとんどに共通しているのが,「コミュニケーション能力」ということでした。今後の学生生活やその後の日常生活の中で,如何に体得していくかがカギだと認識しているようでした。

この報告会は,学部の1年生から3年生までを対象として実施されました。土曜日の午後にもかかわらず,多くの学生が熱心に準備された冊子とスクリーンを見ながらメモを取っていました。発表後,質疑が行われました。(早く終わりたいという気持ちから,質問など出ないのではないかと考えたのは杞憂で)7人(男子4人・女子3人)の学生が発表を聞いての質問をしていました。

そして,特筆すべき点は,今回インターンシップを受け入れていただいた事業所,プログラム協力事業所の方のみならず,今回は希望者がいなかったけれども受け入れ可能な事業所の方までおいでいただき,労いの言葉や,辛口の感想・講評をいただきました。教える立場の者として,学生たちが述べた「コミュニケーション能力」を教育の現場でどのように習得させていくか,改めて考えさせられました。

このように本学は(学生たちは)地域の事象所の方々の温かいご支援と協力を受けて,勤労観・職業観の育成に努力しております。本当にありがとうございました。

 

今週末の13日(土)は,延岡年末恒例のベートーヴェンの交響曲「第九」の演奏会です。残念ながら,今年は合唱団に九保大の学生はいないということですが,まだ聞いたことのない方にはぜひ一聴をお薦めします。「無人島に持って行くこの1冊」とか,「最後に食べるならこれ」とか究極的なものについてのインタビューや随筆がありますが,「最後に聴くこの1曲」というテーマならば,私はやはり「第九」を選びます。これまでの人生の中で,もう立ち直れないと打ちのめされた時や悲しい時,そばにベートーヴェンの音楽がありました。彼は師であり,恩人です。(神格化しているかもしれません…)。仕事が一段落したら,絶対にやりたいと思っていた事は,恩人の墓参りでした。そして,ついに昨年8月,その夢を実現しました。ウィーンの中央墓地にある彼のお墓です。 

 

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墓前に立って後悔しました。「墓前に供えるもの,霧島か千徳かを持ってくればよかった」〔まさにボーゼンとしました〕。幸い,日本から持ってきていた未開封のお茶がありました。「綾鷹」です。これを供えて,日本からやってきたこと,感謝の気持ちを述べました。「遠いところ,よくやってきたな。自分の作品が150年も後の,遠い島国の人間にまで影響を及ぼしているとは,ワシも嬉しいよ」という声が聞こえたような気がしました。

私の後に,彼のお墓に行って「綾鷹」を見て,怪訝に思った日本人観光客の皆さんへ。あの「綾鷹」の犯人は,私です。以上の経緯があるのです。びっくりさせてごめんなさい。

 

臨床福祉学科 長友道彦

おススメのコミック

2014年12月 9日

こんにちは。臨床心理専攻教員の横山裕です。

 

12月に入り大学はすっかり冬模様です。高校も冬休み&クリスマスまでのカウントダウンが始まった頃だと思います。受験生の人は入試までのカウントダウンでさらに頑張りを加速させているところでしょうか?風邪など引かずに頑張ってください。

 

さて、今回は、受験にも役にたつ?かもしれない、最近、私が気に入っているコミックについてご紹介します。

 

そのコミックの名前は、『文豪ストレイドックス』

 

 

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すでに、5巻で100万部を超える売り上げがあるほどの人気コミックなのでご存知の方も多いでしょう。今、私のお気に入りです。

 

タイトルに「文豪」とあるだけあって、登場人物が基本的に「文豪」で、それなのにストーリーは探偵事務所の探偵たちとマヒィアとのバトルアクション。文豪がそれぞれにちなんだ異能力で戦います。(異能力は、ONEPEACEの「悪魔の実」みたいなものという説明がわかりやすでしょうか?)

 

最初読んだ時には、その設定のスゴさに(いろんな意味で)驚いて正直戸惑いました。

 

谷崎純一郎は異能力「細雪」で戦うし、芥川龍之介は「羅生門」で戦うし、宮沢賢治は「雨ニモマケズ」、太宰治は「人間失格」、梶井基次郎は「檸檬爆弾」などなど。

 

泉鏡花が美少女キャラで登場するのはご愛嬌として、何と言っても、私の好きな小説家、中島敦が主人公というのも私が「文豪ストレイドック」を気に入っている理由の一つです。

 

ちなみに、中島敦の異能力は「月下獣」。虎に変身します。

 

学校の教科書では、ややもすれば退屈な文学史上の文豪たちも、あまりにも奇抜で奇想天外なストーリーで出会えばきっと大好きになれますよ。このコミックを通じてみなさんが小説の方にも手を伸ばしてもらえれば、教師としては嬉しい限りです。

 

この冬休みにお年玉で購入してぜひ読んでみてください。

 

九保大に進学予定の人は横山研究室にありますので進学後に研究室に読みに来てください。コーヒーくらいはご馳走しましょう。

 

おススメコミックの紹介でした。では、また。

ゼミの課外活動

2014年11月28日

臨床福祉専攻 山﨑きよ子

11月23日は収穫感謝祭が行われた石井記念友愛社にゼミ生と出かけました。

  子供保育福祉学科松原ゼミの松原先生と3年ゼミ生もお誘いして一緒に行きました。

朝8時半に大学のマイクロバスで出発し、大学のすぐ近くの高速道路に乗ると木城町までは1時間で着きました。ずいぶん近くなったことを実感しました。

当日は秋晴れの温かい小春日和の日でした。

9時半過ぎに到着しましたが、すでに友愛社には500名以上の来客者がいました。受付で、スプーン、お箸、紙コップ、カレーやクッキーなどの無料配布券と最後に行われる抽せん券の番号が書かれた紙の入ったセットを頂きました。この番号で入場者数がわかる仕組みです。

まず友愛社の建物に入り、子供たちの作品が展示されているものを見て回りました。そしてお抹茶を頂きました。お茶の先生方の指導の下、中学生たちがしずしずとお抹茶を持ってきてくれました。草もちと共においしくいただきました。

園庭の広場では保育園の子供たちのお遊戯などの出し物が続けて行われており、多くの若い親御さんたちが嬉しそうにわが子の出演に眼を細めていました。

11時半からはいよいよ大地カレーの振る舞いです。千数百人分のカレー、野菜のてんぷらなどがふるまわれました。これらの野菜やコメは子供たちが職員と力を合わせて自分たちで収穫まで汗を流してきたものです。今日はそれを地域のみなさんや私たちにふるまってくださるのです。

何もかもとてもおいしかったです。あまり食べすぎて、その日の夕食は普段の半分くらいしか食べられませんでした。友愛社の皆様本当に御馳走様でした。

その後は障がい者自立支援施設芸術村で糸巻や機(はた)織を見学し、少し離れた元教会での保育園幼児の作品展示を見て、また友愛社に戻りコーヒーを頂いて帰途につきました。

大学に戻り、ゼミでいろいろ話し合いました。「何故無料でふるまうんだろうか?」という疑問が浮かびました。「自分たちなら食券にして売るのに。」私は「子供たちが社会のみなさんが喜ぶ姿を見ることが自分たちの誇りにつながるのではないか」と話しました。

自分たちも社会の一員として、社会の人が喜ぶことをしているという自覚こそが友愛社で暮らす意味を見いだせるのだと思うのです。

木城町はいわゆる中山間地です。そこに千数百人もの乳児、幼児、児童、生徒、学生、若い夫婦、中年、老年と年代も様々な人たちが集いました。どちらかというと平均年齢の若い珍しい集団です。

木城町以外からも大勢の人がやって来たそうです。それから外国人が結構目立っていました。何故?

石井記念友愛社からは多くの学びがあります。来年もまた行かせていただきたいと思っています。友愛社の皆様よろしくお願いします。

 

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哲学者のつぶやき ~其の二十一~

2014年11月19日

朝夕の気温差が激しい。学生さんは体調を崩している人もいる。寒いはずだ。もう11月である。

 そしてまたまた卒業生の結婚式である。そう。今年はこれで4人目となる。でも、飽きない。今回も、いっぺい先生の元ゼミ生の披露宴への参加である。

 いっぺい先生は乾杯の発声で、人と人とが出会う奇跡を淡々と語っている。

 哲学者は、ただただ、祝い酒と宴を心から楽しむだけである。

 

 

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宴のあとホテルの外に出てみた。すでに暮れなずむ青島の潮風が、心地よく火照った肌を撫でて通り過ぎる。奇跡の出会いに、二人の未来に、心から乾杯したい気持ちになった。

 

 

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