教員の活動

哲学者のつぶやき ~其の十九~

2014年7月23日

夏。

 

日本列島、北から南まで、全て夏である。

そんな中、いっぺい先生の後輩の結婚式に出席するため、京都を訪れた。

1月の広島、5月の高知、そして今回の京都と、上半期で早3度目の披露宴である。

いっぺい先生は、またまた主賓の挨拶を頼まれている。しかし哲学者は新郎新婦を愛で、料理と美酒に酔えばよい。

七年ぶりに訪れた古都京都は、やはり身体にまとわりつくような暑さで哲学者を歓迎してくれた。


披露宴の翌日、用意していただいた平安神宮傍の旅館の、その見事な庭園に、しばし暑さを忘れることができた。

 


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「ここでしばし涼をとった後、近くにある『哲学の道』を散策しよう」と、いっぺい先生が言い出した。

こんなに暑いのに。70歳なのに。


・・・仕方ない。老いては、いっぺい先生に従え、である。

 

とうとう哲学の道に来てしまった。

「哲学者が哲学の道を歩く」という、恥ずかしいコンセプトである。

しかし、12時の新幹線に乗らねば、という焦りと、京都の暑さで、入口だけで引き上げることとした。ありがたい。

 

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そう、哲学者にとって、哲学の道はあまりにも遠かったのである。

臨床福祉学科キャンパスライフの1コマ

2014年7月22日

こんにちは。臨床心理専攻教員の横山裕です。

7月です。夏です。みなさんの調子はどうですか?

今回は、臨床福祉学科2年生のキャンパスライフの1コマを紹介します。

 

本学には1年生と2年生のカリキュラムに「基礎演習」という科目があり、それぞれの学科ごとに少人数クラスの授業が行われています。

今日の私のクラスでは予定より早く授業が終わったので、学生はそれぞれ早めに教室をでていきました。

少し説明すると、高校までは授業時間より早めに授業がおわることはまずないでしょうし、あったとしても他のクラスで授業があっているうちに生徒さんが勝手に教室をでることはないでしょう。

ところが、大学では、基本的にチャイムはならないので、教師が「今日の講義はここまでです!」といったら、それが講義の終わりです。

そうしたら、学生は自由です。

教室に残って友達とおしゃべりしてもいいし、LINEのチェックをしてもよいし、教室を出て、次の教室に行ってもよいし、食堂にいって何か食べてもよいし、もちろん、次の授業がなければお家に帰ることも自由にできます。

で、今日、授業がはやく終わった私のクラスの生徒は、良く晴れて風も心地よい清々しい天気だったからでしょうか、教室を出て教室のすぐ横の中庭で、それぞれ好きなことを楽しんでいました。

 

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四葉のクローバーを探す女子大生、この中庭はけっこう見つかるらしいです。

 

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定番の“中庭ギター!”

私はまったく楽器ができないので爪弾ける学生が羨ましいです。

 

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これまた正しい学生の姿“木陰で読書”

何を読んでいるのか分かりませんが、読んでいる後ろ姿がとても賢そうにみえますよね。(もちろん、写真の彼は本当にとても優秀です)

 

臨床福祉学科は、基本的に将来は対人援助に携わりたい人が入学するところ。

どちらかといえば、一人でいる人をほっておけない学生が多いかも。だからでしょうか、

 

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とりあえず、仲間に引き入れに行っていました。なので、そこも一枚パチリ。

読書していたのを私は知っていたのですが、知らなければさびしいひとりぼっちに見えないこともない。なので、まあ、あえて声かけを制止することもなく、この平和な時間を楽しむ学生さんたちを眺めていたのでした。

 

グローバーの緑と空の青さ、そして学生さんの性格の良さ。そんなことをあらためて思いながら過ごしたとてもよい休み時間でした。

皆さんもそれぞれの日常に少しだけ変化をつけてみてください。何気ない時間がとっても心地よい時間になるかも。

クローバーの緑と空の青さが必要な方は、今月27日はオープンキャンパスなので、ぜひ本学にお越し下さい。学生さんの性格の良さも、もちろん実感できます!

最後は、宣伝とお願いでした。

九保大ってこんなところ

2014年7月17日

 本学で教えるようになって,3ヶ月が過ぎました。この間,感じた印象を思いつくままに記します。

 第一に,学内がきれいであるということ。これは,清掃を担当されている女性の方々の,先生方・学生の皆さんに快適な環境で勉強してもらいたいという細やかな配慮の賜物だと思います。例えば,同じ講義室で連続して授業する時がありますが,2時間目には黒板やチョーク等がきれいになっていて,掃除の方々の心遣いに頭がさがります。と同時に,学生の皆さんが汚さないようにしていることも学内がきれいに保たれている理由だと思います。

 また,清掃の女性たちの心遣いのもう一つの例を紹介します。6月のある日,トイレに入るとほのかに甘い香りがしました。見ると,トイレの鏡の横にくちなしの花が一輪プラスチックの容器に活けてありました。

 

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 次に,大学構内に写真のようなモニュメントがあります。悲しく不幸なことに,子どもさんを交通事故で亡くされた親御さんが,寄贈されたものです。子どもを思う親の気持ちはいつの時代も同じです。子どもに先立たれた時の親の喪失感は大きいものです。歴史的にも,蘇我入鹿を中大兄皇子・中臣鎌足によって殺害された父・蘇我蝦夷はクーデタに抗する事もなく,自宅に火を放ち蘇我本宗家は滅亡していきましたし(「乙巳の変」),若年寄であった田沼意知を旗本佐野政言に江戸城中で殺害された父田沼意次も程なく失脚して行きました。時あたかも,夏の全国交通安全期間中(9日~18日)です。交通安全には十分に気を付けたいものです。

 

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 最後に,びっくりした鍵について。6月7日(土)に「卒業生との面談会」が実施されました。施錠された入り口の前に立って途方に暮れている学生がいましたので,ロックを解錠しました。学生が入った後施錠するためにロックのつまみに手を伸ばそうとしたら,あら,不思議,ギーとつまみは回転し,自動的に施錠されました。これだけの施設のセキュリティーの万全さに感心した次第です。

 

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 以上,長友道彦でした。

精神保健福祉士になろう パート⑥~地域活動支援センターにおける業務や精神保健福祉士の役割について学ぶ~

2014年7月16日

 今回は、地域活動支援センターの施設長 太田尾香代子さんからご講話をいただきました。太田尾さんは長い間、宮崎県で保健師としてご勤務されました。その後、医療法人健悠会 延岡市地域活動支援センター「みなと」の開設当初から精神保健福祉士として、また、施設長というお立場でご活躍されています。

 

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 ご講話では、精神保健福祉の歴史や障害者総合支援法に基づく地域活動センターの役割、また、実際の活動状況等をお話くださいました。そして、これまで精神保健医療福祉の分野に携わってこられたご自身の想いや学生に対するエールをくださいました。

 

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学生の感想(抜粋)

「退院支援、地域定着支援について。まずは、患者様が退院したいと思う事からがスタートであり、情報を伝え、知ってもらうことから始めることが大切なことだと学びました。患者様の気持ちに寄り添い、患者様の気持ちを確認しながら退院支援を行うということも大事だと学ぶ事ができました。その時に大切なのは、「家族が反対することは当然である」と思うことだと太田尾さんはおっしゃっていました。反対する背景には私たち専門職が知らない様々な出来事があること、その気持ちに精神保健福祉士は共感することが大切なのだと学びました。家族の不安がどこにあるのかを知ることが大事だと知りました」

 

「家族会はよく耳にしますが、親たちが、自分が子どもを見ることができなくなったら、子どもたちが困る。だから、今、子どもたちがすみやすい世の中を作ろうという意図があって作られたと知り、なぜ設立したのか?理由まで考えたことがなかったことに気づきました。精神保健福祉士は人と人との繋がりを大切にするお仕事だと考えています。ですので、ただ話を聞くのではなく、相手の背景や生活歴、言葉の本当の意味を結び付けて傾聴したいです」

 

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「精神障害者の方だけではなく、そのご家族も支援を強く必要としているのだということを改めて感じました。精神疾患はだれでもなる可能性があることを知らない、幻聴や幻視は精神病の症状であることを知らない、無気力になってしまうことも症状であることを知らない、相談する場所や支援してくれる人がいることを知らないなど、ご家族の方にはたくさんの「知らない」があります。その「知らない」を解消していくことが精神保健福祉士の仕事の一つだと思うので、現場に出た際には、ご家族の方に対してもしっかりとサポートをできるようになりたいと思います」

 

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 今回、学生は地域活動支援センターや援助者の役割はもちろん、太田尾さんの仕事に対する志を伺い、精神保健福祉士という専門職になるための心構えを学んだのではないかと思います。また、太田尾さんは学生教育について「これから一緒に働く仲間。大切に育てていきたい」という想いも語ってくださいました。こんなに大切に想われている本学の学生はとても幸せ者です。

 太田尾さん、この度は貴重なお話をありがとうございました。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

臨床福祉学科 西田美香

精神保健福祉士になろう パート⑤ ~当事者の方々から学ぶ~

2014年7月15日

 今回は、延岡市で暮らしておられる当事者のお二人、小川さんと甲斐さんに精神疾患を患ったころの状況やその時のお気持ち、また、今現在の生活のご様子などを伺いました。

 

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 小川さんが精神疾患を発症したのは、20代前半のころでした。身体も心もへとへとに疲れ切って精神科病院に入院したのですが、そこはゆっくりと休める場ではなかったそうです。なんと、その当時の精神科病院は一つのフロアに50のベッドが並べてあり、その50人部屋で療養生活を送らなければならなかったそうです。同じ部屋に入院されている人たちの視線が気になり落ち着かない日々を送られたとのことでした。もちろん、現在の精神科病院は建替えが行われて、50人部屋という構造はほとんどありません。

 

 これまで私たちは精神科病院の構造や治療の様子を学んできましたが、実際に入院した人の目線で精神科病院を知ることはありませんでした。とても不安な気持ちで入院され、どのような気持ちで療養生活を送られたのか、精神保健福祉士を目指す学生にとって、お二人のお話は大変貴重であり、また、援助者の卵として知っておかなければならないことでした。

 

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 小川さんは現在、障がいを抱える人たちを対象とする相談員として勤務されています。日々、身体障がい、知的障がい、精神障がいに関する幅広い相談があるそうです。また、大人だけでなく子どもに関する相談もあり、その都度、丁寧に対応されています。

 小川さんは自分自身が精神障がいを体験されているので、相談をされる方の気持ちがよくわかると言います。また、相談者に、小川さんのように障がいを抱えながら仕事をするという「回復のモデル」を示すことにもなっているとのことです。相談者は、きっと小川さんに相談し安心されるとともに、障がいを抱えながらもしっかりと地域のなかで働くことができるという希望を見出すことができるのだろうと感じました。

 

 

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 甲斐さんは、学校を卒業後、他県で就職、結婚、出産を経験されました。家事と子育てに追われるなか体調を崩され、起き上がることもできなかったとのことでした。一番つらかったことは、体調が悪いために、朝、子どもたちを学校に送り だすことができなかったことだそうです。子どもたちの登校は毎日11時ごろ。子どもたちにちゃんと教育を受けさせたいと思うのですが、どうしても心と身体がついていかなかったそうです。そんな時、支えてくれたのが学校の先生でした。朝、子どもたちを迎えに来てくれて、助けてくれたそうです。

「色々な人に支えられてきました」と甲斐さんは語られました。改めて、人と人とのつながりの重要性を実感しました。

 

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 今回は、障がいを抱えながらも自分の人生をしっかりと歩んでこられたお二人の貴重なお話を伺いました。援助者に一番求められることは、その人らしい人生を伴走者としてともに築いていくために、患者さんの声をしっかり聴くことです。

 甲斐さんが最後に「患者さんの話をよく聴いてください」と学生に語りかけてくださいました。説得力のある、重みのある言葉でした。

 小川さん、甲斐さん、この度は本当に貴重なお話をありがとうございました!

 

臨床福祉学科 西田美香

テレビ取材

2014年7月14日

 6月29日(日曜日)朝9時半からUMKテレビに私のゼミ生8名が登場しました。

 以前本ブログで石井十次没後百年記念講演会を開催したというのをお知らせしましたが、それがTVにとりあげられることになったのです。

  「なぜ石井十次を研究対象にしたか」や、「研究でどんなことが分かったか」「どんな方法で研究していったか」などの質問に学生たちは緊張しながらも適切に答えていました。

  石井記念友愛社には、石井十次の時代に実際に当時の保育士(呼び方は違いますが)と児童が暮らした家が再築されています。そこで私と学生は実際にご飯を炊き、汁を作り、かまどの残り火で干物を焼いてそれだけで夕食を食べたのですが、そんなことも再現していました。また五右衛門風呂(皆さんは実物を見たことがありますか)もしっかりテレビで映っていました。実際にはその風呂を沸かして入ったのですが、本当に貴重な体験でした。

  テレビではアナウンサーからいろいろな質問をされていましたが、「さすが4年生にもなるとこんなにしっかりしてくるんだな。」と教員として、本当にうれしかったです。

 指導していただいた 石井記念友愛社の児嶋草次郎先生やスタッフの皆様、県庁やUMKテレビの皆様、本当にありがとうございました。

山﨑きよ子

 

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ゼミでグループホームコスモスに行って来ました

2014年7月 3日

こんにちは。貫ゼミ3年生7名です。6月13日に木城町のグループホームコスモス、新富町のグループホームコスモス2号館を見学させていただきました。どちらも家庭的な雰囲気で、利用者や職員の方とも親しみやすい雰囲気の施設でした。

 これから、見学に参加した学生から一言ずつ感想を載せていきます。

 

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 佐藤:家庭的な雰囲気で、利用者の方もみなさん明るく、笑顔だったことがとても印象的でした。また機会があればぜひボランティアなどに参加させていただきたいと思います。

 

 郡司:どちらのグループホームも、とても和んでいて、笑顔に溢れた施設でした。利用者の方と様々な話をして笑い合えた楽しい1日でした。また、ゼミのみんなで遊びに行きたいです。

 

 神崎:特別養護老人ホームとは違い、ゆっくりと時間が流れていました。楽しい時間を過ごすことができました。また利用者の皆さんとお話ししたいです。

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 林田:2つのグループホームとも、利用者同士の仲が良く、とてもいい雰囲気の施設でした。利用者とコミュニケーションをとりながら様々なことを学ぶことができました。

 

 大木:たくさんの利用者の方とお話することができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。あっという間に時間がすぎました。

 

河野:利用者の方とたくさんお話をすることができました。笑顔がたえず、とても楽しかったです。またお話をしに行きたいです。

 

田中:グループホームでは利用者の笑いがたえず顔の筋肉が疲れるほど一緒に笑い転げました。

 

お昼ご飯は木城の「長越」で山菜弁当を食べました。シソおにぎりがとても美味しかったです。

 

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最後に

お忙しい中、7名の学生の見学を受け入れてくださった利用者の皆様、職員の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

これからもボランティア等で伺いますのでよろしくお願い致します。

 

注)施設内の写真については、管理者の許可を頂き掲載しております。

精神保健福祉士になろう パート④~当事者の方々と学生が写真ワークショップを通して交流しました~

2014年6月27日

 6月7日、精神に障がいを抱える方々や本学学生など約20名が集まり、写真ワークショップを開催しました。発起人はNPO法人宮崎もやいの会代表理事 小林順一さんです。

 

  小林さんはご子息が精神疾患を患ったことをきっかけに、精神に障がいを抱える方々が自分らしく暮らせる地域づくりをすすめています。特に、小林さんは写真家として活動されているので、その写真を通して、当事者の方々が地域で活動する場を提案されているのです。

 

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  精神に障がいを抱える方のなかには、街中を歩くとき、「見られている」という意識が働く方がおられます。しかし、カメラを持って撮影しようとすると、「視る」という意識が働き、「見られている」という感覚が薄れます。写真ワークショップはそんな「見られている感覚」を軽くしてくれる効果もあります。

 今回のワークショップでも、皆さんとてもリラックスして楽しく街を散策することができました。また、地域の方々も「たくさん写真を撮ってくださいね」と優しく声をかけてくださいました。

  このような地域での些細な交流が障がいを抱える方々の力になっていきます。

 

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  小林さんは、「写真は主体の回復を促す」と言います。被写体として何を選択するのか、どのように撮影するのか、撮影者自身が選択し写真を撮っているのです。

  これまでの精神に障がいを抱える人々の歴史を振り返ると、自分の意見を主張できなかったり、様々な理由により自分の望む生活が実現しないという状況がありました。自分は何が好きなのか、何をやりたいのか、どのような人生を歩みたいのか、人生の主人公として主体的に生きる力を写真ワークショップは培っているのです。

 

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参加した学生の感想①(抜粋)

「写真を撮り終わり、最後にみんなで写真を見た際に、同じ道を通っていたにも関わらず、同じ写真が一枚もありませんでした。(中略)撮っているものも、花が多い人、建物が多い人、人が多い人など、それぞれの価値観や好きなものが写真にはよく表れているなと感じました。これから精神保健福祉士や社会福祉士になる上で、この「視点の違い」は大事にしていきたいと思いました。他職種・他機関との連携、クライエントとの関わりの中で、自分の視点や価値観だけが正しいと思うのではなく、一人ひとりの様々な視点や価値観からクライエントの最善の利益を追求することが大切なのではないかと思います」 

 

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参加した学生の感想②(抜粋)

「当事者の皆様と一緒に写真撮影に参加させて頂いて、まずは本当に楽しかった。普段は通らない道をゆっくりと歩くことで、とても気持ちがよかったし、こんなのあったんだという発見がいくつもあって面白かった。

写真は、興味をひかれたものを撮影するので、この方はこれに興味があるんだな、好きなんだろうなと初めてお会いしたばかりの方だけど少しだけその方の理解に繋がった。(中略)お話をするときも、撮影したものが話のきっかけになって、話題を振るのが苦手な自分はとても助かった。しかし、撮影に夢中になりすぎて一度もお話できなかった方もいたので、もっと周りを見て、色々な方とお話をする機会を持てたらよかったなとすごく感じた」

 

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参加した学生の感想③(抜粋)

「写真を撮っているなかで自然と当事者の方々と話ができたので、何かを一緒に行うということはお互いのことを知ることのできる素晴らしいことだと思った。(中略)一人ずつの写真を見ていった際には、興味を引くものが一人ひとり全然違うということをとても実感した。その人の撮った写真を見ることにより、多くの言葉を使わずともその人の特徴が見えてくるので、写真にはその人の感性を代弁する力があるのだなと感じた」 

 

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 以上、写真ワークショップのレポートでした。

 今回、この企画を提案してくださった小林様をはじめ、ワークショップにご参加くださった当事者の皆様、相談室「とびら」のスタッフの方々、地域活動支援センター「みなと」のスタッフの方々、大瀬作業所施設長日高様、その他、ご参加くださった皆様、この度は学生に多くの学びをありがとうございました。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

臨床福祉学科 西田美香

哲学者のつぶやき ~其の十八~

2014年6月11日

久々のつぶやきとなった。前回のつぶやきは、まだ桜を愛でる季節であった。 今回は、もう梅雨である。巡る季節の早さには、本当に驚かされる。

そして結婚披露宴である。いっぺいゼミの卒業生が主人公である。

昔から、「いっぺいゼミには美人が集まる」と言われていたが、彼女もまた、非常にschöneな一人である。

そんな新婦側の主賓挨拶で、いっぺい先生は「彼女は美人ではなく、美しい人だ」と語っていた。確かに、この式典での立ち居振る舞いは、艶やかで嫋やかで。

そんな新婦を愛でながらの一献。哲学者、至福の時間が流れていった。

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精神保健福祉士になろう パート③~アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京に参加してきました~

2014年6月 5日

皆さん、こんにちは。私は5月25日に東京のサンパール荒川で開催された「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」に参加してきました。今回はその模様をレポートします!

 

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昨年12月7日に成立したアルコール健康障害対策基本法がいよいよ6月1日から施行されます。法の施行を目前に、この法律を包括的かつ最大限に活用してアルコール健康障害を低減するための国の基本計画作りを推進するために、当事者の皆さん、医療関係者、支援団体の皆さん、関係省庁の方々、アルコール問題議員連盟の方々、総勢1150名もの方々が集いました。アルコールが関与する問題はとても多岐にわたっているからです。

 

 皆さん、アルコール健康障害と聞いて何を思い浮かべますか?

アルコールは身体の健康を害するだけでなく、アルコール依存症、飲酒運転、若年者や女性の飲酒による問題、イッキ飲ませ被害、自殺、DV、虐待など大変幅広く、また、根深い問題をもたらすのです。

 

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以上がこの法律の目的です。アルコール健康障害を防ぐとともに、アルコール健康障害を抱える人々への支援の充実、そして、国民の健康をも視野に入れた法律です。

 

猪野亜朗先生の基調講演 「アルコール健康障害対策基本法がめざす社会」と題して、お話くださいました。優しい語り口調と信念を貫かれるという力強さが印象的でした。

 

今回の集いの主な内容は①本法律成立の発起人である猪野亜朗先生による基調講演、②リカバリー・パレードコーラス隊&ドライドランカーズによるコーラス、③当事者の方々の体験発表、④関係省庁における現状報告と質疑応答、⑤基本法推進宣言でした。

 

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今回の集いには47都道府県から目標であった1000人を大きく上回る1150名の方々が参加されました。写真は宮崎県から参加した大悟病院院長 内田恒久先生(写真左)、全日本断酒連盟理事 米崎邦雄さん(写真右)、私、西田美香(写真中央)です。

 

 私は本学において精神保健福祉士を養成しております。そして、大学における学生教育とともにアルコール依存症の研究を行っています。この研究がきっかけとなり、集いに参加することになりました。

常々、学生には「様々な法律の背景には何らかの理由で自分らしく生活することが困難な人が存在すること、そして、全ての人々が自分らしい生活を送ることができるように法律はあるのだ」と話をしてきました。そして、精神保健祉士という専門職として、その生活上の困難を抱える人たちの声をしっかりと聴き、人々が抱える痛みを忘れてはならないと学生に伝えています。 

 

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久々にお会いした京都府断酒連合会の阿部孝義さん(写真右)。

阿部さんはかつて未熟な私にアルコール依存症に関する様々な情報を丁寧に教えてくださいました。自ら歩んでこられた道程を多くの人の回復に役立てたいという強い思いが伝わってきました。再会できてとても嬉しかったです。

 

今回の集いでは、当事者の方々が今現在も抱えている苦悩を話してくださいました。アルコール依存症当事者のみならず、そのご家族が遭遇した修羅場、「夫が暴れる姿を、ともに暮らす子どもたちはどんな気持ちで見てきたのかと思うと胸の張り裂ける思い」と語られました。また、飲酒運転による事故で大切な幼いわが子を失ったご夫婦は、「元気でいてくれたら、今は大学生になっていただろう。どんな大学生になっていたのだろう」と声をつまらせながら語られました。

大学のサークルでのイッキ飲ませによって大切なご子息を失ったお母様は、「その時息子に何が起こったのか」をお辛い気持ちをおして、涙ながらに語ってくださいました。異常な雰囲気の中での、なかば強制的な過度の飲酒、その結果理不尽に失われた尊い命。そのことに対する口惜しさ、虚しさ、悲しさ。

会場には、当事者、医療従事者、関係省庁(内閣府、法務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、警察庁)、酒造組合の方が集っていましたが、様々な立場にある参加者が一人の人間として、このアルコールに関する問題の深刻さ、悲惨さを痛感し、深い悲しみを感じたと思います。

 

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関係省庁の方々への質疑応答 

司会者は日本で初めてアルコール問題に取り組んだ久里浜医療センターの院長樋口進先生と、アルコール薬物問題全国市民協会代表の今成知美氏 

関係省庁においては国税庁課税部酒税課からの参加もあり、不適切な飲酒を防ぐという目標に向かってあらゆる立場の人々が力を合わせていることを実感しました。

  

集いに参加して、アルコールの問題を社会全体で考え、取り組むためこの法律をどのように形作っていくのかはこれからなのだと感じました。

集い開催の立役者である、アルコール薬物問題全国市民協会代表の今成知美氏は、「本法律成立により、これまで縦割りであった関係省庁がそれぞれの部署での話し合いを持ちこの場に参加してくださった。すでに連携は始まっている」と語られました。アルコールに関する問題に胸を痛め、多くの人の幸福のためにこれまで必死に活動なさってきた関係者の皆さんの並々ならぬご尽力の結果、晴れて本法律が成立したのだと感動するとともに、この大きな一歩が踏み出されたことにより、すでに国が変化を始めていることを実感しました。

 今現在、アルコール問題によって辛く悲しい人生を歩んでいる人々が一日でも早く回復の道を歩まれるように、また、これからアルコールによって誰一人として命を奪われないように、私も先輩方を見習い、できることを探し、勇気をもって一歩を踏み出そうと心に誓う機会となりました。

 

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最後に基本法推進宣言が参加者全員の合意で採択されました。 

アルコール健康障害対策基本法推進宣言(抜粋)

アルコールについての正しい知識の普及、依存症への偏見の是正。早期発見・早期介入を可能にする、職種や立場を越えた連携づくり。回復を応援する社会の実現、当事者と家族への支援の充実。不適切な飲酒がもたらす数々の悲劇を未然に防ぐ、予防のしくみ。

私たちは、今ここから対策推進への一歩を共に踏み出すことを、宣言します。

 

以上、アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京についてのレポートでした!

 

お忙しいなか、ブログ掲載についてご検討いただいた特定非営利活動法人ASK代表 今成知美様をはじめ関係者の皆様に深謝いたします。

臨床福祉学科 西田美香

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