研究プロジェクト
薬物の副作用によるQOL低下に対処する薬学の視点からの支援法の開発
研究内容
薬学治療においては主作用による症状の改善と同時に、副作用による新たなQOLの低下が大きな問題となっている。そこで薬物の血中濃度と主作用・副作用発現の関連性を明らかにし、個々の患者にとって最適な薬物の選択、使用量、投与方法などを決定し、副作用によるQOLの低下に対処する薬学の視点からの支援法を開発する。
1. 薬物の血中濃度と治療効果および副作用の関係についての分析と解明
2. QOLの低下を防ぐための薬物投与方法の開発
達成目標
・3年目
1)治療薬物モニタリング(TDM)が必要であるにもかかわらず未確立である薬物の血中濃度迅速定量法の開発
2)TDM手法がすでに確立されている薬物の血中濃度と薬物主作用および副作用の関係の解析・評価
3)薬物動態変化を予測するための薬物と血中蛋白質との結合能評価システムの確立
4)研究成果に基づく中間研究事業報告書の作成と公開シンポジウムの開催
・5年目
1)これまでの研究成果を統合し、薬物治療を受けている患者のQOL向上を目指した薬剤師の視点からの支援法の確立と普及
2)薬効の解明に大きく関与する薬物代謝酵素、輸送系蛋白質および構造活性相関に関するさらなる検討とその結果の支援法へのフィードバックシステムの確立
3)研究成果に基づく総括研究事業報告書の作成と公開シンポジウムの開催
期待される効果
1.簡便かつ迅速な薬物血中濃度測定システムを確立することによって、最適な薬物投与が可能となり、多くの患者のQOL向上に寄与することができる。
2.薬物と血中蛋白質との結合能評価システムの確立は、薬物の組織移行性を高めることに繋がり、薬物使用量を減じることができることから医療費の削減と患者のQOL向上に同時に寄与することができる。
当該研究を通じた人材養成の内容及び方法
1.研究成果に基づく研究会や研修会を通して、薬剤師、医療関係者等の養成を行う。特に常に患者のQOLの向上を考えることができる人材の養成を行う。
2.インターネットを通して研究プロジェクトに参加者に対して、研究データの公開、適切なアドバイス等の情報支援を行うことにより、人材の養成を行う。
学術資料,研究成果等の公開方法
1.職業人や地域機関との共同研究であるため、研究活動内容と研究成果が常に社会へ公開されている。
2.研究成果は、薬剤師会や医師会に対して報告書を送ると同時に、ホームページにも公開する。
3.研究成果は、国内外の学会、また国際専門雑誌等に発表していく。
4.公開講座等による一般市民への情報公開と啓蒙を進める。