2009年11月24日

映画にみる経営

2009年11月24日

先日、留学生と一緒に映画を観ました。映画館がある街に住むのは約20年ぶりです。やはり、映画館は最高です。

延岡には延岡シネマという映画館があります。市の中心部に位置し、五ヶ瀬川に面しているなど趣があります。隣は現在、高層マンションを建設中です。このマンションの住人は毎日映画三昧できますね。以前勤めていた岡山県高梁(たかはし)市にも駅前商店街の中に映画館の建物が残っていました。そういえば、学生時代にも大学近くの神田神保町に映画館の建物が残っていました。映画館の建物は何か独特の雰囲気があり「昭和」という時代を感じさせてくれます。延岡には映画館以外にも「昭和」を醸し出す建物が多く、昭和美観地区が形成されています。

さて、映画の話に戻りますが、山本兼一原作、横田与志脚本、田中光敏監督の「火天の城」です。専門が経営学ということもあり、印象に残ったことは、一人の「不器用な大工」の話です。岡部一門の人材育成は適性から判断して人材を育成するのではなく、適性がない不器用な人でも、その人に努力と精進をさせることにより一人前の大工にするのです。

この話は正に少し前までの日本的経営の長所とされていた長期雇用そのものです。もちろん、心ある会社は今でもこの制度を守っています。この考え方の基本にあるものは、この社会に生きる人はすべて社会の宝であり、一人ひとりに使命があるというものです。

そうした視点に立つならば、余剰人員、失業者などという人が存在するのはおかしいのです。社会の責任でこの問題を解決することが求められています。私たちも岡部一門のように仕事を希望するすべての人に仕事を与えることができる社会の構築を目指しましょう。

留学生にもこの映画は印象的だった様です。


記:高橋直也