2011年1月25日
福祉ビジネス専攻の専門科目『福祉ビジネス概論』で、福祉ビジネスの職場見学に行きました。
福祉の仕事といえば、たいてい福祉施設や福祉サービスの事業を思い浮かべます。高齢者がますます増えているなかで、これらの福祉サービスをより安全で快適にするために、近年、関連する福祉産業が発展しています。
今回は、住まいを提供する住宅型有料老人ホームと、福祉用具を取り扱う福祉用具販売事業所の見学に行きました。
まずは、住宅型有料老人ホームから。
住宅型有料老人ホームは、何らかの理由で在宅での生活が困難になった方が移り住む老人ホームです。訪問した『コリドールくしつ』は全室個室で、看護師さんや介護士といったケアの専門スタッフもそろっています。週に1回お医者さんが往診にも来て下さるそうです。
はじめて老人ホームを訪問した学生も多く、落ち着いた空間と快適さに驚いていました。
住宅型有料老人ホーム コリドールくしつ の詳細はこちら
http://www.kishou.info/index.html
落ち着いたデイルーム 和室も備えています
備え付けのマッサージチェアは入居者に大人気
奥の本棚には入居者がご自身で借りた本を置いています
ホームが私立図書館に巡回図書をお願いしたそうです
施設長が丁寧にホームの概要を説明してくれました
みんな熱心に聞いています
空き部屋を見せていただきました
カーテンは各居室で変えているそうです。部屋の個性を大切にしています
次に、福祉用具販売事業所について。
福祉用具は、病気などでできなくなったことを補助したり、お世話をする人の負担を軽減するために使います。訪問した『カクイックス ウイング』では、車いすやベッドをはじめ、お風呂で使う用具や食器など数々の福祉用具を見ることができました。車いすの多くは、現在、中国の工場で生産されているそうです。中国からの留学生は大変興味深く話を聞いていました。
カクイックス ウイング の詳細はこちら
http://www.kakuix-wing.com/shop/shop_nobeoka.html
所長が福祉用具の種類と使い方を丁寧に説明してくれました。
留学生にはなじみのないものも多く、大変興味を持っていました。
使用体験もさせてもらいました。
はじめての車いすで緊張していたようです。
私の学生時代の研究テーマは「認知症の方のための生活環境」でした。当時、調査にご協力いただいた施設長に、こんな話をしていただき、今でも心にとどめています。
「認知症のお年寄りは、毎日自分の生活を演じている役者なんだよ。そしてケアする私たちは役者が素晴らしい演技ができるようにする演出家でないといけない。でも一番大切なのは役者が演じる“舞台装置”を整えること。どんなにいい演出家がいて、役者がどんなにいい演技をしても、その舞台装置が整ってなければ素晴らしい演技ができないからね。人生という素晴らしい舞台を成功させるためにもお互い頑張らないとね。」
“舞台装置”とは住宅や施設環境であったり、演技をサポートする福祉用具のことです。
福祉ビジネス専攻の学生は、一般企業への就職希望が多いです。福祉ビジネスに関わる仕事を目指す学生には、臨床福祉学科で福祉の基礎を学んで、役者である利用者と演出家である福祉専門職の気持ちを汲み取った舞台づくりができる人材に育ってくれればと願っています。
福祉ビジネス専攻
三宮 基裕
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