AA(Alcoholics Anonymous)模擬ミーティング開催!

2013年12月 5日

 10月28日、AA(アルコホーリクス・アノニマス)の皆さんが模擬ミーティングを開いてくださいました。

皆さん、AAってご存知ですか?

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 AA(アルコホーリクス・アノニマス)とは、アルコール依存症からの回復を目指す自助グループです。1935年にアメリカで創始され、日本では1975年に始まりました。主な活動は、飲酒をやめたいと願う人々が集まりミーティングを行うことです。

 アルコール依存症は「否認の病」とも言われており、回復が難しいと考えられています。また、社会のなかでもアルコール依存症に対する偏見が根強く存在します。このアルコール依存症から回復するためには、定期的な外来通院、抗酒剤、自助グループ参加の三本柱が重要であると言われています。

 

 

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 今回、AAにより断酒を継続し自分らしく活き活きと生活されているメンバーの皆さんをお招きし、模擬ミーティングを開いていただきました。

 この模擬ミーティングに参加した学生のほとんどは、精神障がい者の生活を支える精神保健福祉士を目指しています。当事者の声に耳を傾け、その生活のしづらさを共に分かち合い、伴走者としてともに歩んでいける支援者を養成するために、本講義では、様々な立場にある当事者の皆さんにご協力いただき、生の声を聴かせていただいています。

 

 

 

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学生の感想(抜粋)
 「アルコール依存症と聞くと、サラリーマンの印象が強かったので女性が数人いたことがまず驚きでした。それに加え、思っていたより若い人も多く、見た目ではアルコール依存症とはわからない雰囲気だったので、自分の周りにもアルコールとの付き合い方で悩んでいる人は意外に多いかもしれないと思いました。メンバーの方が読まれていた文章で『自分はアルコール依存症だということをまず認める』といった内容がありました。私の想像では、病院に行く前から『自分はアルコール依存症かもしれない』という気持ちがあり症状が出て病院にかかると思っていました。しかし、皆さんの経験談を聞くと『自分はアルコール依存症だと思っていなかった』『なぜ病院に自分がいるのかわからなかった』とおっしゃっていました。この部分はとても以外でした。ただの飲みすぎだと思っていたのに、病院に行くとアルコール依存症と診断をつけられ、皆さんはどのように感じたのだろうか、ショックだっただろうなと思いました。(中略)AAの皆さんが精神保健福祉士に求めることは、AAにつなげることとおっっしゃっていたので、自分がもしアルコールで悩んでいる人がいたらAAについて説明できるようにもっと知識を深めたいと思いました。私も何か嫌なことがあったりしたらアルコールに頼ってしまったりすることがあるので、これからはアルコールとの付き合い方を考え、自分にあったアルコールの飲み方を知りたいと思います」

「今回、このAAの模擬ミーティングやグループワークを通して、改めてアルコールの怖さを実感しました。どの方も過去に辛い経験をされており、自分もいつアルコール依存症になってしまうかわからないと考えさせられました。アルコール依存症はお酒の飲み方が自分でコントロールできなくなる『心の病』。立派な病気なんだということを忘れてはいけないと思いました。最初、AAと聞いて、どういう人たちの集まりなんだろうとかアルコール依存症になって苦しい思いをされた方々なのに、どういう風に接したらいいのかと、とても不安でした。でも『飲酒をやめたい』という共通の願いを持っている方たちの集まりで、皆さん、私たちの質問にも快く答えてくださいました。やはり、話を聞いているなかで、家族の存在が大きいのだなと思いました。家族をはじめとする周囲のサポートが依存症と戦おうとさせてくれるんだと思います。『仲間が次々と命を絶っていくけれども、こうして今ここに生きているというのは当たり前ではない』 これを聞いて、私はなんだか胸にズシンときました。こうして当たり前のように毎日を過ごしているけど、当たり前すぎて、考えることなんてほとんどありませんでした。でも、このAAを通して、改めて『生きる』『命』についてちゃんと考えてみようと思いました。(中略)アルコール依存症は知られているようでも、実際に正しい情報をもっている人は少ないと思います。病気としてしっかりと理解すること、そして、依存症の方を責めるのではなく、一緒に戦っていってほしいと思います」

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「AAの模擬ミーティングを見て、まず自分のことを話すだけで不思議と飲酒に対する欲がなくなってくるということに驚きました。これは、私生活ですごく頭にきて絶対に許さないと思っていても、それを誰かに話すと心が落ち着いてくることと似ているのかな?と思いました。この講義を受けるまでは、アルコール依存症者に対する私のイメージは意志が弱く、手がつけられない人がなるもので良いイメージが全くありませんでしたが、実際はそれとは逆で、真面目で色々なことを抱え込みがちな人がアルコール依存症になることわかりました。20歳になった今、アルコール依存症は誰もがなりうると思うので、麻薬中毒よりも恐ろしいと思いました。グループワークでのAAの方々の話を聞いていると、お酒の席でお酒を断っても『一杯ぐらい…』と勧められることがあるということだったので、周りの人たちもアルコール依存症の恐ろしさをもっと知っていく必要があると思いました」

 

 以上、AA模擬ミーティングのご報告でした。AAメンバーの皆様、貴重なお時間、お話をいただき誠にありがとうございました。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

臨床福祉学科 西田美香

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