2013年12月26日
こんにちは。介護コースの福﨑です。
今回も「生活支援技術演習(家事)」の授業の一部をご紹介いたします。
前回は雑巾を手縫いしましたが、その後はミシン中心の演習でした。
演習では、「手提げバック(小)」を作成しました。
ミシンの使用も授業を重ねるごとに上達しています。
完成!4年生が嬉しそうにポーズを決めてくれました。
ミシンをさわったのは中学校以来・・という学生が多く、初めはミシンの糸通しに苦戦していましたが、きれいなバックができると達成感があります。
ぜひ、手作りバッグを活用してくださいね。
(文・写真:福﨑)
2013年12月24日
今年もあと少しとなりましたね。
冬休み前に、友達や先輩と忘年会やクリスマス会を計画している学生さんも多いのではないのでしょうか。
今回は12月16日(月)13:30~15:35に、「延岡市総合文化センター(小ホール)」で開催された 「こころのコンサート」 様子についてご紹介します。
【12/16 こころのコンサート 舞台】
(こころのコンサートとは)
「こころのコンサート」とは、延岡市内精神保健福祉施設の利用者様、病院デイケア利用者様等と共に支援スタッフや地域住民の方々が参加し、音楽を通して交流を楽しむ、毎年12月に開催されるクリスマス音楽会です。
なお、コンサートの企画・運営者は延岡地域精神保健福祉協議会(事務局:宮崎県延岡保健所)です。
(コンサート会場)
コンサート会場は本年度から「延岡市総合文化センター(小ホール)」となり、昨年会場(カルチャープラザのべおか内、ハーモニーホール)より舞台や観客席も広くなりましたが、今年も観客席は参加者と観客でほぼ一杯でした。
(臨床福祉学科 卒業生も精神保健福祉士として働いていました)
【コンサートの司会風景】
その他、コンサート会場では、精神保健福祉士として働く本学科卒業生に数名出会いました。皆それぞれに、所属施設の患者様や利用者様と一緒に舞台に立ってダンスや歌を行ったり、「こころのコンサート」を観客席で楽しむ利用者さんをサポートしたり、と仕事に臨んでいました。
(主なプログラム)
コンサートのプログラムは、「人間ていいな」「恋するフォーチュンクッキー」「女々しくて」などの歌やダンス、「ふるさと」「バラが咲いた」などのハーモニカや三味線などの楽器演奏、オペレッタ、演劇などなど、その内容は幅広く、それぞれの出演グループがコンサート出演を目的に準備、練習を重ねた様子がとてもよく伝わる、感動と笑いあり、また観客からの応援の手拍子が絶えない心温まる内容でした。
(在学生もボランティアとして参加させて頂きました)
また、今年の「こころのコンサート」には九州保健福祉大学 社会福祉学部 臨床福祉学科1年生の学生さんが、ボランティアとして参加させて頂きました。
学生さんは授業の空き時間をうまく利用し、ボランティアを申し込んだそうです。会場づくりや受付、片付けなどを任され、積極的に働いていましたよ。今日の参加を通し、学生さんは多くの学びを得たことと思います。
事務局の宮崎県延岡保健所の担当保健師様方より
「九州保健福祉大学の学生さんが手伝いに来てくれ、とても助かりました」
とお礼のお言葉を頂戴致しました。
【宮崎県延岡保健所所長、担当保健師さん(中央:筆者)】
臨床福祉学科の学生さんたち、これからも、積極的にボランティア活動に参加し、がんばって下さいね。
臨床福祉学科 黒須 依子
2013年12月 5日
10月28日、AA(アルコホーリクス・アノニマス)の皆さんが模擬ミーティングを開いてくださいました。
皆さん、AAってご存知ですか?
AA(アルコホーリクス・アノニマス)とは、アルコール依存症からの回復を目指す自助グループです。1935年にアメリカで創始され、日本では1975年に始まりました。主な活動は、飲酒をやめたいと願う人々が集まりミーティングを行うことです。
アルコール依存症は「否認の病」とも言われており、回復が難しいと考えられています。また、社会のなかでもアルコール依存症に対する偏見が根強く存在します。このアルコール依存症から回復するためには、定期的な外来通院、抗酒剤、自助グループ参加の三本柱が重要であると言われています。
今回、AAにより断酒を継続し自分らしく活き活きと生活されているメンバーの皆さんをお招きし、模擬ミーティングを開いていただきました。
この模擬ミーティングに参加した学生のほとんどは、精神障がい者の生活を支える精神保健福祉士を目指しています。当事者の声に耳を傾け、その生活のしづらさを共に分かち合い、伴走者としてともに歩んでいける支援者を養成するために、本講義では、様々な立場にある当事者の皆さんにご協力いただき、生の声を聴かせていただいています。
学生の感想(抜粋)
「アルコール依存症と聞くと、サラリーマンの印象が強かったので女性が数人いたことがまず驚きでした。それに加え、思っていたより若い人も多く、見た目ではアルコール依存症とはわからない雰囲気だったので、自分の周りにもアルコールとの付き合い方で悩んでいる人は意外に多いかもしれないと思いました。メンバーの方が読まれていた文章で『自分はアルコール依存症だということをまず認める』といった内容がありました。私の想像では、病院に行く前から『自分はアルコール依存症かもしれない』という気持ちがあり症状が出て病院にかかると思っていました。しかし、皆さんの経験談を聞くと『自分はアルコール依存症だと思っていなかった』『なぜ病院に自分がいるのかわからなかった』とおっしゃっていました。この部分はとても以外でした。ただの飲みすぎだと思っていたのに、病院に行くとアルコール依存症と診断をつけられ、皆さんはどのように感じたのだろうか、ショックだっただろうなと思いました。(中略)AAの皆さんが精神保健福祉士に求めることは、AAにつなげることとおっっしゃっていたので、自分がもしアルコールで悩んでいる人がいたらAAについて説明できるようにもっと知識を深めたいと思いました。私も何か嫌なことがあったりしたらアルコールに頼ってしまったりすることがあるので、これからはアルコールとの付き合い方を考え、自分にあったアルコールの飲み方を知りたいと思います」
「今回、このAAの模擬ミーティングやグループワークを通して、改めてアルコールの怖さを実感しました。どの方も過去に辛い経験をされており、自分もいつアルコール依存症になってしまうかわからないと考えさせられました。アルコール依存症はお酒の飲み方が自分でコントロールできなくなる『心の病』。立派な病気なんだということを忘れてはいけないと思いました。最初、AAと聞いて、どういう人たちの集まりなんだろうとかアルコール依存症になって苦しい思いをされた方々なのに、どういう風に接したらいいのかと、とても不安でした。でも『飲酒をやめたい』という共通の願いを持っている方たちの集まりで、皆さん、私たちの質問にも快く答えてくださいました。やはり、話を聞いているなかで、家族の存在が大きいのだなと思いました。家族をはじめとする周囲のサポートが依存症と戦おうとさせてくれるんだと思います。『仲間が次々と命を絶っていくけれども、こうして今ここに生きているというのは当たり前ではない』 これを聞いて、私はなんだか胸にズシンときました。こうして当たり前のように毎日を過ごしているけど、当たり前すぎて、考えることなんてほとんどありませんでした。でも、このAAを通して、改めて『生きる』『命』についてちゃんと考えてみようと思いました。(中略)アルコール依存症は知られているようでも、実際に正しい情報をもっている人は少ないと思います。病気としてしっかりと理解すること、そして、依存症の方を責めるのではなく、一緒に戦っていってほしいと思います」
「AAの模擬ミーティングを見て、まず自分のことを話すだけで不思議と飲酒に対する欲がなくなってくるということに驚きました。これは、私生活ですごく頭にきて絶対に許さないと思っていても、それを誰かに話すと心が落ち着いてくることと似ているのかな?と思いました。この講義を受けるまでは、アルコール依存症者に対する私のイメージは意志が弱く、手がつけられない人がなるもので良いイメージが全くありませんでしたが、実際はそれとは逆で、真面目で色々なことを抱え込みがちな人がアルコール依存症になることわかりました。20歳になった今、アルコール依存症は誰もがなりうると思うので、麻薬中毒よりも恐ろしいと思いました。グループワークでのAAの方々の話を聞いていると、お酒の席でお酒を断っても『一杯ぐらい…』と勧められることがあるということだったので、周りの人たちもアルコール依存症の恐ろしさをもっと知っていく必要があると思いました」
以上、AA模擬ミーティングのご報告でした。AAメンバーの皆様、貴重なお時間、お話をいただき誠にありがとうございました。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
臨床福祉学科 西田美香
2013年12月 3日
大学は3年生になると学生が自分の研究したい分野の先生を自分で選ぶ専門ゼミという科目があります。
私のゼミは今4年生が4人、3年生が8人でゼミ活動をしています。
私のゼミの時間は学外で学ぶことが多いです。
今年は宮崎県の偉人 明治から大正時代にかけて2000人もの子供たちを養育し、「孤児の父」と言われている、石井十次先生が亡くなって100年にあたります。
そこで、宮崎県北の延岡市で石井十次先生について学ぶ講演会を企画しました。
戦後石井十次先生のお孫さんにあたる児嶋 こう一郎先生が石井記念友愛社として再興され、現在は息子さんの児嶋草次郎先生が理事長となり、児童養護施設や保育園、老人施設などを運営しておられます。この石井記念友愛社は木城町にあり、児童養護施設や、保育園が近くにあります。
講演会に先立って、3年のゼミ生が石井記念友愛社で一泊研修をさせていただきました。草次郎先生が、十次先生の時代の養育環境を再築されましたので体験しました。
調理というより、炊事をしているところです。キッチンではなく、炊事場です。向こうに見えるのが、かまどでご飯やおかずを煮炊きします。燃料はたきぎです。
イモや、大根、ニンジンの皮むきは外の手押しポンプのところで行いました。
出来上がったご飯は囲炉裏の間でいただきました。人生最高というくらいおいしいごはんを食べました。
これらの体験や、十次先生の精神を現代の福祉施設運営に反映させておられる様子をいろいろ見学して、学生がこれからDVDを作る予定です。
講演会ではDVD上映と草次郎先生の講演を予定しています。来年2月8日に延岡市文化センター小ホールで13時半からです。
学生が企画、運営します。ぜひ皆さん足を運んでくださいね。
山﨑きよ子
2013年11月22日
11月8日、精神保健福祉士国家試験受験資格取得を目指す学生13名が宮崎県精神保健福祉センターで見学研修を行いました。
見学研修の主な内容は、以下の通りです。
①精神保健福祉センターの見学
②職員の皆様からの講話
・精神保健福祉センターの業務概要
・我が国における精神保健施策と宮崎県の現状
・自殺防止対策事業について
・思春期精神保健について
・アディクション(嗜癖)について
③依存症自助グループの皆さんからのメッセージ
見学研修に参加した13名は、精神科病院での実習を終了し、現在は、実習の振り返り、国家試験勉強、卒業論文作成、就職活動等を行っています。病院での現場実習で、当事者の皆様やご家族の皆様、実習施設スタッフの皆様から多くのことを教えていただき、自分たちの成長を色々な方々が支えてくださっていることを実感したことと思います。また、今回、センター職員の方々からの丁寧なご指導をいただき、その思いはさらに深まったことと思います。
学生の皆さん、精神に障害を抱える方々やそのご家族の「その人らしい生活」の実現に向けて、共に歩むことができる精神保健福祉士を目指してくださいね。そして、今回、教えていただいたことをしっかりと自分の力にしていってくださいね。
皆さんが応援してくださっていますよ。
宮崎県精神保健福祉センター所長 河野先生をはじめ杉田さま、日高さま、センター職員の皆さま、自助グループメンバーの皆さま、この度は貴重なお時間、お話をいただき、誠にありがとうございました。
学生感想(抜粋)
「本日の精神保健福祉センター見学研修を通し、学校での座学の知識に加え、宮崎県における精神保健福祉の現状等、より深い学びを得られたと感じます。本県の現状について特に印象が強かったのは、平均在院日数の長さと精神病床数の多さです。九州の精神病床数が他の地域と比べ圧倒的に多いことは授業でも学びましたが、改めて、その詳しい数値や順位を見ると、差の大きさに驚きました。また、それらのデータと九州における高齢者患者・認知症患者数、更に社会的入院の問題等、様々な事実を絡め、結び付けて考えることができました。数値データ1つを独立したものと捉えることなく、その背景や裏付けとなるものと共に理解していきたいと感じます」
「宮崎県の自殺死亡率について、具体的な数値、全国から見た宮崎の自殺死亡率から現在の現状を知ることができました。それと同時に自殺の背景として、精神疾患も大きく関与していること、亡くなる前にどこかの専門機関に相談していた方の割合が70%にも関わらず、その中でも自殺に至ってしまった方もいるというお話を伺い対策をしていてもなかなか防げないこともあることを実感しました。また、本日一番印象に残ったことは、国の自殺についての啓発についてのお話でした。“気付いてください”ということ、家族は決してその人の状態に気付かずにいた訳ではなく、気付いていても防げなかった場合もあること、そのような方たちも多くいることをしっかり覚えておかなければならないと感じました」
「AA(アルコール依存症自助グループ)の方のお話を聞かせていただき、とても印象に残っています。私は正直、依存症への理解に苦しんでいました。ですが、なぜか今日のお話を聞いていて、すっと心に届きました。言葉にならない気持ちでしたが、AAの方を見ていて、こうやって人生やり直せるのだと、違う生き方ができるのだと、希望があるのだと、初めて理解できた気がします。依存症者の回復のお話が聞けて、私の中でとても貴重なものになりました。ご自身のことを他人に話すというのは決して簡単なことではないと思うので、本当にありがとうございました」
以上、宮崎県精神保健福祉センター見学研修の報告でした!
本学の学生は、様々な分野における地域の皆様に育てていただいております。これからも社会に貢献できる誠実な精神保健福祉士を養成できるように日々、努力して参りますので、どうぞ、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
臨床福祉学科 西田美香
2013年11月 6日
今回も、授業の一部を紹介します。
介護福祉士を目指す学生には「生活支援技術演習(家事Ⅱ)」という科目があります。
生活支援技術は、介護技術だけでなく家政の知識も学びます。それは、自宅で暮らす利用者の生活を継続するための支援を行うことがあるからです。
ものを大事にする方に裁縫を頼まれたら、どうしますか?現在は、家庭で雑巾を縫ったり、ミシンを使うことが減ってきています。ちぎれたボタンをつけたり、ほつれた布を補正したり、昔は全て家庭で行っていたのですが・・、今は新しいものに買い替えたり、補正屋さんにお願いする・・そんな時代ですよね。
そこで、授業では手縫いで雑巾を作成しました。
なみ縫いではなく、一針一針ゆっくり縫っていく学生が多く、「畳職人!」と声をかけてしまうほど・・。玉止めなどの糸の処理も方法を忘れている学生がおり、雑巾1枚を縫うのに1時間かかってしまいました。
「雑巾は百均で買えばいい!」、いえいえ、タオルと裁縫道具があればお金を出さなくても手軽にできます。ぜひ、手縫いの技術を磨いてほしいものです。
さて、雑巾の出来栄えは・・。
この雑巾は、学内の清掃に活用させていただきます。
来週からはミシンの演習です!また、出来栄えをアップしますね。
ちなみに前期には調理実習をご紹介しましたね。よかったらチェックしてください。
http://www.phoenix.ac.jp/faculty/social_welfare/cw_blog/entry/2013/05/001109.html
2013年11月 1日
9月末から10月の後半にかけて、「地区別懇談会」というものが開催されました。本学にはさまざまな地区から学生が来てくれています。その地区ごとにこの懇談会が開催され、親御さんが教員から、自分の子どもについての様々な情報を得ることができます。延岡での開催を皮切りに、福岡や鹿児島など7ヶ所で開催されました。私がチューターをしている学生の親御さんがけっこう多く参加してくれたので、延岡、広島、福岡の3か所で話し合いを行いました。
この会に先立ち、教員もいろいろ準備をしなければなりません。まず一番大事なのは成績表。やはりこれ中心に親御さんと話をすることになります。また、会場が多いので、そこにすべての担当チューターが行くという訳にはいきません。担当でない学生の親御さんとも話をすることもありますが、その時には担当チューターから様々な情報を集めてから出かけることになります。親御さんのためにできるだけ多くの情報を集めなければならないので、これがけっこう大変ですね。
このような会は親御さんにとって貴重なものだと思います。わたしも大学生の娘、息子がおりますが、子どもらはあまり大学の様子を語ってくれません。ちゃんと勉強についていけているのか、友達うまくやっているのか、就職は大丈夫かと親は気になっているのに、、、。子どものこういう情報が、教員から得られるというのは、親としてはありたいものです。そして、多くの親御さんは教員から子どもの話を聞いて、安心してお帰りになります。
そうでないケースも中にはあります。学校にちゃんと行っていると思ったら行っていない、成績が悪くて進級や卒業も危ういと聞かされて、びっくりする親御さんもおります。我々もそういうケースが一番対応に苦慮します。
そうならないように、我々は、学生の出席が悪くなってきたり、単位があまり取れていない時は親御さんに連絡し、状況の改善に努めていきます。それでもいろいろ問題が起きてきて、この地区別懇談会で話し合いをしなければならないこともあります。我々もこの会が続く期間は、ちょっと緊張しなければならない時期でもあります。それが10/20にようやく終わりました。今、少しほっとしているところです。
文責 秋葉 敏夫
2013年10月 4日
研究室の外ではヒグラシが鳴いている。哲学者はその日グラシだ。大学は実習、試験あるいは特別講義期間である。哲学者は十月から始まる後期講義に向けて資料を作成する毎日である。つまり、嫌でもパソコンとにらめっこすることになる。
フと、パソコンのピクチャー・ファイルを覗いてみた。いっぺい先生は写真も趣味であるから、当然ながら哲学者に関する写真も撮りためている。そんな中で哲学者が主催する「栗栖杯ボーリング大会」の写真がでてきた。延岡に赴任してきた頃、「栗栖杯と名前をつける」とか、「大会会長だから」とか、いっぺい先生にそそのかされて優勝カップを購入した。それ以来、介護福祉士や社会福祉士を目指す学生と教員を対象に細々と続いている大会である。そういえば、今年はまだ未開催だ。こういった大会を継続するためには、瞬発力が必要だ。当然、哲学者に瞬発力などあるハズもない。ただ、どういう訳か続いている。慣性の法則か?惰性か?ともかく、今年も「誰か」が瞬発力を発揮して開催にこぎつけるのを横から眺めて楽しみたいものだ。
2013年9月26日
我々の学科で学ぶ上で、大変重要な科目があります。それが「社会福祉現場実習」です。福祉の現場を知らずして福祉のエキスパートになりえません。福祉職を目指す人には3年生の時に23日間の学外での現場実習が課せられます。現場は5つの分野(障害、児童養護、高齢者、社会福祉協議会、福祉事務所)に分かれておりますが、私は福祉事務所を担当しています。実習に出る前に約1年かけて事前指導を行い、今年は8月19日から9月19日までの1か月間、3人の学生が福祉事務所で実習をさせていただきました。
福祉事務所の職員の方々は、未熟な学生たちを大変温かなまなざしをもって指導してくださいました。自分たちの後身を育てていくんだという気持ちを感じ取ることができます。学生たちもそれに応えるべく、必死で取り組んでいました。そして、大学では教えてもらえないようなことを、数多く学んだようです。
その現場実習の締めくくるのが「実習生発表会」でした。各自が学んだこと、気づき、こうすればもっと状況がよくなるのではないかという企画なども提示します。それを福祉事務所の所長さんや課長さんたちの前で行うのです。学生たちは大変緊張しておりました。発表前の彼らの写真を見ていただければわかるのではないでしょうか。
ところどころつっかえながらも、無事発表会が終わりました。私の印象では、例年にない良い出来と思いました。聞かれた課長さんたちからも「よくやってくれた」とお褒めの言葉もいただいております。わたしもほっと胸をなでおろした次第です。
現場実習には、学生を変身させる力があります。真剣に実習に打ち込んだ学生は面構えも変わってきます。現場で学生たちを観察していると、はじめの頃は本当に頼りなさそうに見えていたのですが、実習終盤になると他の職員と遜色ないほどに見えてきました。これが現場の力なんですね。
日々成長していく学生たちを見ていくことができるというのは、我々教員の特権といってよいでしょう。実習を終えて卒業した後に、素晴らしく成長した姿で訪ねてきてくれたりする。本当にそれは感動ものです。
「あの頼りなかったあいつがー、、、、、。」
だから教員の仕事はつらいけど、やめられないという人もいます。私もその一人でしょうか。
文責 秋葉敏夫
2013年8月27日
8月25日(日)はオープンキャンパスでした。
オープンキャンパスに来られる方は進学希望の方が多いのですが、その他大学を見学に来られる方もいます。
1日で大学の全体を理解できるので市民の方にもお勧めです。
教員、職員、学生、卒業生が丁寧に説明します。
オープンキャンパスは年2回開催です。
今年は2回とも終了しましたので、来年、是非、お越しください。
お勧めと言えば、1号館時計塔展望台です。
360度見える景色はとても綺麗です。
江戸時代に五ヶ瀬川に整備された岩熊井堰も見えます。
写真はその岩熊井堰の辺りを撮ったものですが、五ヶ瀬川上空に川に沿って一筋の雲も写っています。
しかもこの雲、電車のように動くんです。
まさに、神様が乗って地上に降りて来そうですよね。
天孫降臨のイメージが湧いて来ました。
延岡に来て初めてこの雲を見たときは、ああ、そうなんだな、この地の人は神様が身近にいるんだなと思いました。
ただし、この雲は条件の揃ったときにしか見えません。
見たい方は何回も足を運んでください。
高橋直也
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