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維持血液透析患者において総体内鉄量が生命予後と関連することを確認

お知らせ 2023.12.15

この度、本学薬学部薬学科の戸井田達典准教授らの研究グループは、維持血液透析患者において総体内鉄量が生命予後と関連することを報告しました。

血液透析を施行されている腎不全患者は、日本で約34万人います。腎不全は、高頻度に貧血を合併し、その治療の一つとして多くの方に鉄補充療法を行っています。これまで、適切な鉄補充療法の基準は議論されてきました。

今回、新しい指標である総体内鉄量は、一般的な血液データと臨床データから計算で推定でき、この指標は生命予後と関連すること、また、従来の評価方法よりも予後予測能において優れた指標であることも確認できました。

本研究成果は査読付き英文科学雑誌「Nutrients」に2023113日に掲載されました。