耳田 康孝

薬学の奥深さに、尽きることのない探究心

薬剤師

薬学部 薬学科 5年
樟南高等学校(鹿児島県)出身
耳田 康孝

薬剤師をしている姉の姿を見て、
次第にその仕事に惹かれるように

 薬剤師をしている姉から仕事の話を聞く機会が多く、ずっと興味を持ち続けていました。中でも、闘病中の祖父に付き添いながら、診療の際に処方された薬の確認や提案などを医師と話し合う姿には強く惹かれ、自分も同じように薬の世界で人の役に立てたらと考えるようになったのです。

 現在の主な学修は、病気のメカニズムや、使用する薬が治療部位にどのように届いて効果を発揮するのか、その薬が基準に則ったものであるかといった内容。身近な薬の仕組み、新薬の開発や新たな治療法などの記事が理解できるようになることで知識の修得を実感し、さらなる学びの意欲へとつながります。

耳田 康孝 薬剤師をしている姉の姿を見て、次第にその仕事に惹かれるように

日々の学びで、薬理作用と健康に
欠かせないその重要性を再認識

 特に今、興味を持っている科目は、薬理作用についての原理を理解する「生理・薬理学」と、西洋医学とは違った視点で治療戦略を学ぶ「生薬学」。「薬理・生理学」では、自分が普段、お世話になっている抗アレルギー薬などの薬理作用が理解できるところがとても面白く感じています。一方の「生薬学」の魅力は、西洋医学とは着眼点が異なる東洋医学をベースに、生薬について深く掘り下げるところ。西洋医学にも東洋医学にもそれぞれメリットやデメリットはありますが、東洋医学の知識を全く持っていなかった自分にとって、その考え方はとても新鮮に思えました。これらの科目も含め、九保大で学ぶ専門科目によって、人の健康に欠かせない薬の重要性を常に再認識させられています。同時に、薬剤師という仕事に対するやりがいも実感できるようになりました。

 当然のことながら、学年が上がるにつれて授業のレベルも上がり、学修内容も難しくなってきます。今苦労している点は、種類が多く複雑な薬の名称を覚えること。週末には友人とともに授業で理解が曖昧だったところや不安に感じているところを話し合いながら勉強しています。

地元・鹿児島の医療過疎地域で
人々の健康を支えるための仕事を

耳田 康孝 地元・鹿児島の医療過疎地域で人々の健康を支えるための仕事を

 モチベーションを保つために心がけているのは、「小さな目標を立てる」ことです。「10時間勉強するぞ!」と言ってもなかなか難しいですが、「とりあえず資料を広げる」ことならできます。達成できる目標をたくさん立てて、「できる」を増やしていくのが私のやり方です。

 将来は、離島が多く、薬剤師が足りていない地域が点在する地元・鹿児島の医療過疎地域で働きたいと考えています。そのためにも、現場での患者様などとのやりとりやチーム医療に欠かせないコミュニケーション能力を養うことも大きな目標です。

 自然に恵まれ、勉強に集中できる環境が整った九保大。親戚に卒業生がいることも自分には大きな励みです。今後の大学生活も、薬剤師の資格取得という目標に向かって走り続けます。