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OB&OGメッセージ

長野 美希

九保大の先生方を見習って
高校生に福祉を教えています

高校福祉科教員

宮崎県立 妻高等学校(宮崎県西都市)勤務
長野 美希さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2007年卒業
延岡高等学校(宮崎県)出身

勤務する高校では福祉を教えつつクラス担任もしています。福祉科教諭になったのは福祉職をめざす高校生を支援するためですが、生徒たちの「できた!! わかった!!」にふれるよろこびがあります。また、教え子たちが福祉職に就き、現場で一所懸命に尽くしている姿を見て感動することも少なくありません。そんな今、進路を考えている高校生の皆さんには、「教え子たちに“生きる力”を授ける教職を視野に入れ、九保大で福祉を学ぶのも選択肢のひとつ」とお伝えします。

鷹美 光一

統合失調症などを患う方々の社会復帰や
自立に向けた支援を実践しています

精神保健福祉士

特定医療法人 浩洋会 田中病院(宮崎県東臼杵郡)勤務
鷹美 光一さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2014年卒業
門川高等学校(宮崎県)出身

精神科で“うつ”や統合失調症を患う方々の社会復帰や自立に向けた支援をしています。具体的にはソーシャル・スキル・トレーニング(SST)プログラムの考案と実施であり、家族交流会の企画・運営も仕事のひとつです。また、支援に欠かせないのが“生活者”としての視点に他なく、「常に自分自身を見つめ直しなさい」とおっしゃっていた臨床福祉学科の先生方の教えの深さを日々感じています。今後も在学中の学びを活かし、利用者さんの“こころ”に向きあい続けます。

高校のころ

高校では福祉科に在籍、介護福祉士の資格を取得しました。その学修過程から対象者の“こころ”に寄り添う心理学への興味が強まり、臨床心理専攻がある九保大への進学を決めました。部活動は放送部に所属、その経験が今のデイケア活動やイベントなどの司会・進行に役立っているのは……思ってもいなかった収穫です(笑)。

九保大のころ

講義や講演などを通じ、メディア等が社会に抱かせてしまった精神障害者のイメージと実際のギャップに疑問を覚え、精神保健福祉士(PSW)として現場に飛び込むことを決意。PSWに必要不可欠と感じた認知行動療法のスキルを身につけると共に、精神的な疾患をもつ方々に向きあう誠実な姿勢を養う4年間になりました。

若い方もおられる障碍者支援施設で”ありがとう”の言葉を心の支えに個々へのケアに努めています 介護福祉士 三ツ葉会 障害者支援施設 もみじの里(宮崎県延岡市)勤務 川口 歩 さん 社会福祉学部 臨床福祉学科 2015年3月卒業 高鍋高等学校(宮崎県)出身

入所されている重度障害者の方々が日々明るく楽しく暮らせるための支援をしており、具体的には食事や入浴、着脱衣など、生活全般に関わります。また、担当する女性棟19名の方々ごとに異なる障害や年齢、意向をふまえて個別の支援計画を立案し、個々に寄り添うのも大切な仕事です。まだキャリアは浅く、満足度の高いケアはできていないはずですが、皆さんから「ありがとう」と言ってもらえることも多く、“介護福祉士になって良かった”と思う日も少なくありません。加えて九保大の実践的な学びを知る職場の先輩方は入職早々から頼りにしてくださり、在学中に培ったスキルが施設の役に立っていることをとてもうれしく思っています。

高校のころ

保育士になりたいと思っていましたが、進路を具体的に考え始めたとき、高齢者や障害者の介護に関心をもっている自分に気づいたんです。それで調べると生まれ育った宮崎県内の九保大で福祉が専門的に学べるとわかり、しかも介護福祉士と社会福祉士のダブル取得がめざせることから「ここしかない!!」って感じで進学を決心。合格後は入学が待ち遠しかったですね。

九保大のころ

高齢者福祉を主に意識していたのですが、初めての実習先が、実は今こうして働いている「もみじの里」。それまでは高齢者を主対象に意識していたのですが、ここは若年の方々もおられる障害者支援施設。先天性はもとより、突然の事故や病気で障害を抱えることになった方々の役に立ちたいと思うようになり、実習後もボランティアで関わり続けました。以降、他の施設でも実習を重ねましたが、“初心”を大切にしようと考え、当園で働くことを決めました。

園山 加南子

退院後に生じる諸問題に向けて
解決策を講じるのが仕事です

社会福祉士

社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院(熊本市)患者相談支援室 勤務
園山 加南子さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2014年卒業
日向高等学校(宮崎県)出身

救急搬入をふくめ、病院には経済的な問題のある方や独居の高齢者も入院されます。そうした方々が退院される際に相談を受け、諸問題の解決策を講じるのが私たち医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の仕事です。それには他院や在宅療養に向けた関係機関との連携をはじめ、ご本人やご家族への心理的支援も必要。九保大で学び、かつ現場を数多く体験していなければ、務まらなかったと日々感じています。これからも経験を積み重ね、一人でも多くの方に“安心”につながる支援をしたいと思っています。

高校のころ

吹奏楽部でスネアドラムやシンバルなどの打楽器を担当、学業との両立に悩む時期もありましたが、最後まで全力で取り組みました。進学に関しては好きだった英語が専門的に学べる公立大の国際学部にも合格しましたが、人々と直に関わって支援するための知識と技術、そして社会福祉士の国家資格が得られる九保大を選びました。

九保大のころ

4年間を通じて現場で学ぶ機会が多く、実践力を着実に身につけていきました。また、社会福祉実習先の病院では九保大の卒業生がMSW(医療ソーシャルワーカー)をされており、人々の支援に尽くされている姿に感動すると同時に、私自身の目標も定まりました。山崎きよ子先生のゼミを通じて、福祉の“こころ”が養えたのも大きな成果です。

加藤 正憲

地域の生活弱者が抱える問題に向きあい
課題解決の仕組みづくりに励んでいます

社会福祉士・精神保健福祉士

社会福祉法人 日向市社会福祉協議会 勤務
加藤 正憲さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2020年卒業
別府鶴見丘高等学校(大分県)出身

「大学で福祉を学ぶ者だからできることをしよう」。九保大の恩師に言われたことに心が動き、実習時に社会貢献を強く感じた「日向市社会福祉協議会」に入職。社会福祉士と精神保健福祉士の資格をもつ地域力強化推進コーディネーターとして、高齢者や障がい者、生活困窮者といった方々や子どもたちが抱える問題を日々真摯に受け止めています。あわせて地域の福祉課題を解決する仕組みづくりや福祉人材を発掘・育成し、組織化するための教育活動もしています。まだキャリアは浅く、難しい仕事を任されていると感じることもありますが、引き続き在学中の実践的な学びやボランティア団体を発足した経験を大いに活かし、地域福祉の充実と発展に貢献しようと思っています。

深川 典嗣

医療福祉機器の開発サポートを
地元企業に提供しています

公務員

延岡市役所 商工観光部 メディカルタウン推進室 勤務
深川 典嗣さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2010年卒業
聖心ウルスラ学園高等学校(宮崎県)出身

九保大の学びを活かして延岡市役所に入職、要介護認定に関する事務や福祉施設への指導・監査といった仕事を経て、2019年にメディカルタウン推進室に異動しました。担当する主な業務は高い技術力をもつ地元企業に医療福祉機器を開発してもらうためのサポートです。具体的には対象企業の発掘、専門家の派遣、展示会の参加支援、セミナーの開催などですが、在学中の学びを活かして社会福祉士の資格を取得し、福祉の現場に関わった経験あっての仕事だと感じています。また、優れた医療福祉機器の開発は高齢化が進む社会の安心・安全に直結し、延岡市がめざす“健康長寿のまちづくり”にも合致します。今後も地域福祉の充実につながる地場産業の発展に向けて、この仕事に使命感をもって取り組み続ける覚悟です。

郡司 鮎汰

温かな雰囲気の特別養護老人ホームで
利用者さん個々に寄り添う毎日です

介護福祉士

社会福祉法人 千寿会 特別養護老人ホーム 千寿園(宮崎県延岡市) 勤務
郡司 鮎汰さん
九州保健福祉大学(現・九州医療科学大学) 社会福祉学部 臨床福祉学科 2016年卒業
高鍋高等学校(宮崎県)出身

「講義で社会福祉の知識を深め、演習や実習で介護福祉の技術を高める」。そんな4年間を九保大で過ごし、介護実習で赴き温かな雰囲気に魅かれた特別養護老人ホーム「千寿園」に入職しました。入所されている方々の要介護度は高く、生活全般の支援をしています。大学の仲間にはソーシャルワーク系の仕事に就いた者も少なくないですが、私自身は現場で汗する介護福祉士が適職でした。なお現場の介護職はハードワークと思われがちですが、それほどではありません。実際、施設には穏やかな時間が流れ、楽しい毎日を過ごさせてもらっています。また、利用者の皆さんから「ありがとう」と言ってもらえることも多く、日々充実感でいっぱいです。

  • 九保大(九州医療科学大学)は2024年4月九州医療科学大学へ名称変更

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