“ことば”や食事などの機能の維持・向上を確かな技術と
温かな心で着実に支援していく実践力と応用力をもつ言語聴覚士を養成
1年次を中心に「QOLと人間の尊厳」等の必修科目と共に、英語や情報処理などの教養科目を学び、資料の読解や論文作成に必要なアカデミックスキルを身につけます。さらに哲学や倫理学、生物学などにもふれ、支援対象者の“こころ”と“からだ”の双方を理解するための基礎知識を培います。
言語聴覚士をめざして言語聴覚コースを履修し始める2年次以降、言語聴覚障害学の基礎科目と専門科目を段階的かつ体系的に学び、4年次の学外総合臨床実習や卒業研究につなげます。この間、病院をはじめとする施設での見学実習を実施し、臨床に立つために必要な視点と使命感を養います。あわせて国家試験対策を入念に行い、合格を確実にしていきます。
私たちは“ことば”によってお互いの気持ちや考えを伝え合います。
ことばには聴覚、発音、言語、発声、認知などの機能が関係しますが、病気や事故、発達上の問題などでこの機能が損なわれることがあります。
言語聴覚士は、医療チーム・福祉チームの一員として、言語聴覚障がいの原因と対処法を探るための面接・検査や、機能回復の訓練・指導・助言、家族や他の医療スタッフへの報告、説明など多岐にわたる支援を行う専門職。
また、摂食・嚥下の問題にも専門家として対応します。
言語聴覚コースは、この言語聴覚士を育成します。
心理学をふくむ1年次の基礎科目を経て、2年次の発展、3年次の応用、4年次の実践へと段階的かつ体系的に学び、「言語聴覚士」に求められる専門的な知識と技術を着実に身につけていきます。
病院や保育所、支援学校、高齢者施設などの見学を行い、臨床で求められる姿勢や視点を身につけ、学外の医療機関などで臨床実習に取り組みます。
幅広い講義内容で「障がいとは何か」「専門家の支援はどうあるべきか」多角的に追究
全国初の試みである「社会生活コミュニケーション室」で実践力をつける
言語聴覚コースの履修については1年次修了時に希望調査を行います(履修は2年次から)
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保健科学部 言語聴覚療法学科(現・臨床心理学部 臨床心理学科 言語聴覚コース)
山中 百花さん
長崎玉成高等学校(長崎県)出身
誰もが持つ幸せに生きる権利は、高齢者や障がい者だからと奪われてはいけません。年齢やハンディに負けずに楽しく生きることを支える職業、それが言語聴覚士。まさに、私が中学生の頃から目指した福祉を体現できる仕事です。現在は、リハビリテーション病院で病気や事故によってコミュニケーションや経口での食事が難しい患者様への機能回復訓練などを担当。生きる上で必要かつ大切な機能を取り戻す喜びをサポートできる仕事に、大きな誇りを持っています。九保大※では臨床に即した学修内容が豊富だったことに加え、言語聴覚士として活躍されている著名な先生の授業も多く、たくさんの刺激をいただきました。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学べる素晴らしさを経験できたことも大きな財産です。就職活動の際、リモートで相談や面接の練習など、状況に応じて手厚い指導をいただいたことにも感謝しています。
※九保大(九州保健福祉大学)は2024年4月九州医療科学大学へ名称変更
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