
[通信制]
保健医療学研究科 博士
(後期)課程
医療従事者を成熟させ、より高度で幅広い活動を。
保健医療学研究科博士(後期)課程には、修士課程より広い領域から院生が集まり、より専門的な研究を行います。本課程の特色は、とくにリハビリテーションに関する実践的・体系的な研究と、より高度な「研究技術」の修得を目的としているところです。ほとんどの研究科目に複数の教員を配置し、より細分化した研究ができるようなカリキュラム構成となっています。
各分野の「機能障害学」とそれに対応する「機能矯正学」を2本の柱に、保健医療に従事する現職者のレベルアップを図るための集大成といえるでしょう。
MESSAGE
研究科長挨拶
カリキュラム
カリキュラム表
必修科目
選択科目
T=印刷授業科目
必修科目
担当教員 | 開講年次 | 単位 | |
保健科学総論特殊講義 - 保健医療学 |
池脇 信直 | 1 | 2 |
保健科学総論特殊講義 - 臨床遺伝学 |
園田 徹 | 1 | 2 |
保健科学総論特殊講義 - 医療機器安全工学 |
戸畑 裕志 | 1 | 2 |
共通選択科目
担当教員 | 開講年次 | 単位 | |
機能障害学特殊講義 - 言語聴覚障害学 |
(不開講) | 1・2・3 | 2 |
機能障害学特殊講義 - 知的発達障害学 |
園田 徹 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 疾病制御循環器学/生体制御循環機能学 |
吉武 重徳 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 精神医学 |
矢花 芙美子 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 細胞・組織病態学 |
近藤 照義 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 生体制御薬理学 |
渡辺 渡 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 生体制御微生物学 |
明石 敏 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 感染症学 |
鬼塚 信 | 1・2・3 | 2 |
機能矯正学特殊講義 - 生体制御免疫学 |
池脇 信直 | 1・2・3 | 2 |
専門必修科目
担当教員 | 開講年次 | 単位 | |
機能障害学各論特殊講義 - 生命維持管理装置学 |
竹澤 真吾 | 1・2・3 | 2 |
機能障害学各論特殊講義 - リハビリテーション科学 |
福本 安甫 | 1・2・3 | 2 |
機能障害学各論特殊講義 - 病態細胞生物学 |
三苫 純也 | 1・2・3 | 2 |
機能障害学各論特殊講義 - 医療管理学 |
福本 安甫 | 1・2・3 | 2 |
機能障害学各論特殊講義 - 疾病制御呼吸・循環機能学/生体制御医用代行機器学 |
吉武 重徳 | 1・2・3 | 2 |
総合科目
担当教員 | 開講年次 | 単位 | |
保健科学特殊研究 - 医療管理学 |
明石 敏 池脇 信直 鬼塚 信 園田 徹 竹澤 真吾 戸畑 裕志 野村 創 前田 和彦 三苫 純也 宮本 朋幸 吉武 重徳 渡辺 渡 |
1~3 | 6 |
POLICY
3つのポリシー
POLICY01
ディプロマ・ポリシー
卒業認定・学位授与の方針
九州医療科学大学大学院(通信制)保健医療学研究科博士(後期)課程(以下、「本研究科」という)では、本大学院の課程を修め、14単位の単位修得と学位論文等の条件を満たし、専攻分野に関して自立して研究活動を行い得る研究者の養成を目指して、高度な専門的業務に従事するのに必要な研究能力とその基礎となる豊かな学識を修得した人に対して学位を授与します。
1.保健・医療の現場における高い倫理観と高度な専門知識に基づいた実践能力
保健・医療の現場において、高い倫理観と高度な専門知識に基づいた実践能力を持ち、指導的・専門的立場から課題を見つけ自立的な研究を行うことができる。
2.保健科学の学問体系の確立を目指して学際的研究を積極的に推進
保健科学の学問体系の確立を目指して学際的研究を積極的に推進することにより世界に向けてその成果を発信できる。
3.保健・医療分野の教育を行う大学・大学院において教育・研究指導に貢献
社会福祉の諸問題に対して、主観ではなく客観的な事実に基づき、論理的かつ独創的な意見を示して実践することができる。
4.社会福祉における課題に対する高度な論理的思考力、洞察力
保健・医療分野の教育を行う大学・大学院において教育・研究指導に貢献できる。また、保健・医療機関の現場においてはエビデンスを構築するための質の高い臨床研究を行える。
POLICY02
カリキュラム・ポリシー
教育課程編成の方針
本研究科は、建学の理念および修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた目標を達成するために、次のような教育内容と方法を取り入れた授業を実施し、教育評価を行います。
1. 教育内容
1.必修科目、共通選択科目、専門必修科目及び総合科目の4群構成とし、保健科学の基礎から専門領域へ段階的に進めるよう科目を配置しています。
2.必修科目(保健科学総論特殊講義)によって保健科学に関連する多くの要因について総論的に学習し、各々の研究内容に応じて、共通専門選択科目(機能障害学特殊講義他)により学際的な視点を養います。
3.上記を基盤に、専門必修科目(機能障害学各論特殊講義及び機能矯正学各論特殊講義)において、専門領域に関する最新の専門知識・技術を習得します。
4.総合科目(保健科学特殊研究)および博士論文は、3年間かけて臨床実践等での研究課題について総合的視点からの研究を行います。
2. 教育方法
1.各科目はシラバス(授業の概要、一般目標、到達目標、授業計画、評価方法などを示したもの)に記載の教育方法に沿って行います。
2.必修科目および選択科目の履修期間は1年間で、5回の課題レポート提出により授業科目の理解度を判定し、科目修了試験の受験の可否を決定します。
3.スクーリングでは、学生および指導教員全員参加のもと、研究の内容や方法についての指導を直接受けます。
3. 教育評価
1.冬期スクーリング時に、各科目の修得度を確認するために科目修了試験を実施し、シラバスに記載の評価方法に沿って合否を判定します。
2.修了時には、博士論文の審査および最終試験の合格を求めます。
POLICY03
アドミッション・ポリシー
入学者受入の方針
本研究科では、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。
1.保健医療の従事者(作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、臨床検査技師)などを対象に、それぞれの領域における”最先端”の検査・治療援助・リハビリテーション技術を理論的・実践的かつ体系的に修得し、各分野で指導的な役割を担う人材。
2.保健科学分野における先進的・臨床的研究科活動を遂行する能力を養うとともに、国際的視野に立脚した学識を志している人材。
TEACHER
教員メッセージ
教授
鬼塚 信
研究者になりませんか? 研究がしたい方、研究者になりたい方、科学論文を書きたい方、科学的な疑問を解決されたい方、新しく創意工夫をされたい方、そして博士号を取得されたい方、そのような方々の夢を叶える、働きながら研究が出来て、学位が取得できる九州医療科学大学の通信制大学院はいかがですか?本学の通信制大学院はあなたのニーズに合わせて、様々な学科の選択が可能です。現在まで、多くの方々が卒業され、学位を取得されておられます。当大学院では、研究テーマ、研究方法、論文作製、学会発表等、研究者になるのに必要不可欠な設備、カリキュラム、そして各専門分野のスタッフが揃っており、研究指導や論文審査で修士および博士号取得まで手厚くサポートいたします。苦労して書いた論文、そして得られた学位はとても貴重な情熱の証です。いままで、夢に描いていたことをいまこそ実現してみませんか?
教授
戸畑 裕志
これまでに修士課程で50数名の臨床工学技士が研究しており、博士課程においても6名が臨床工学の分野で博士の学位を取得しております。このように保健科学研究科は保健関連のみならず医療分野で働かれている方々が各々の専門教育を受けやすい環境となっています。 “人間は男女を問わず、良い仕事、創造的な仕事をやりたいと願っていて、それにふさわしい環境におかれれば、誰でもそうするものだ(Bill Hewlett)” という言葉どおり、本学の通信制大学院は多忙な方々が就労しながら学んでいく環境を整えつつあります。臨床工学関連の分野では、人工臓器学、生体計測装置学、生命維持装置学、医療機器安全管理学領域を中心とした研究指導体制を構築し、医療現場にいて急性期、慢性期の仕事に関わる方々の研究支援をすべく教員も日夜研鑽しております。
教授
池脇 信直
癌は本邦の死因の3割を占め、現在も増加傾向にあります。癌治療には外科手術の他、化学療法や放射線療法がありますが、近年、これらの治療法に抵抗性を示す癌幹細胞の存在が明らかになってきました。癌幹細胞は治療後の再発に加え、転移の原因にもなることから、その生物学的・形態学的特性を明らかにし、「癌の根治」を目指した研究に取り組んでいます。さらには癌の自動診断装置を開発しています。癌撲滅の一翼を担いたい方は大歓迎です。
教授
園田 徹
大学院で学習するプロセスは、こどもの学習過程とは異なります。成人の学習理論は、こどもの学習理論(Pedagogy)に対して、Andragogyとよばれています。Knowles MS (1975)によると、小児教育と成人教育の違いは、概念(小児;依存的、成人;自律的に学ぶ)、経験(重要でない:重要)、動機(社会からの圧力、自らの役割意識)、時間軸(いずれ役立つこと:すぐに役立つこと)、学習の方向(科目を学ぶ、問題解決するため)、環境(仲間と競争:仲間と協力)、学習計画立案(指導者:学習者自身と指導者)、評価者(指導者:学習者自身と指導者)とされます。大学院に入学して仲間と教官といっしょに研究しましょう。