大学概要OVERVIEW OF THE UNIVERSITY

地域連携推進の目標・計画

1.地域連携推進目標

九州保健福祉大学は、宮崎県県北に位置する唯一の高等教育機関として、地域の行政や産業界等と連携し、宮崎県及び県北地域の医療、保健、福祉の向上と地域文化・産業の発展を目的として、推進に努めていきます。

2.地域連携推進組織

地域連携推進活動を行う組織とし、学長および学長を補佐する副学長が中心となり、教育開発・研究推進中核センターにおいて連携活動計画を策定し、産学官連携推進委員会が中心となり活動内容ごとに学部・研究科と連携し推進活動を行います。活動内容の自己点検・評価については、連携企業・団体等から委員を選定し、PDCAサイクルを活用し評価、点検を実施することで翌年度の活動に活かしていきます。

3.地域連携先

宮崎県、宮崎市、延岡市、日向市、高鍋町、門川町、木城町、延岡商工会議所、宮崎県社会福祉法人経営者協議会等

4.活動計画

1)教育活動

  • 市民大学院、公開講座、出前授業を実施します。
  • 授業体験、職場体験等を小学生、中学生、高校生を対象に実施します。
  • 教育現場でのスキルアップとして実験・実技研修を高校教員を対象に実施します。
  • 人権のまちづくり推進を実施します。
  • 地域防災教育を実施します。

2)ボランティア活動

  • 順正ジョイフルキッズクラブ(JKC)事業、順正デリシャスフードキッズクラブ(DFK)、のべおか子どもセンター事業を実施します。
  • 地域施設等の要望により授業としてボランティア活動を実施します。
  • 延岡アースデイボランティア活動への参加・支援を行います。

3)専任教員の派遣

  • 本学の専任教員の専門性に基づき各種委員を派遣します。
  • 1歳半検診に本学の医師を派遣します。

4)研究活動

地元産業界や行政の要請を受け、以下の事業を目的とした研究を実施します。

  • 定住自立圏フィールド調査
  • 薬草等産地確立事業
  • 東九州メディカルバレー構想
  • 健康長寿の延伸と子育て支援にかかる地域福祉力調査事業
  • 企業等との共同研究や受託研究

5)高大連携の推進

  • 県北地域の高校からの入学者増加を目指します。
  • オープンキャンパスや学内で実施する各種イベントへの地元参加者の増加を目指します。
  • 県北地域を中心に本学での体験授業や出張講義を積極的に実施します。

6)キャリア支援活動

  • 学生の宮崎県内での就職向上を目指し、説明会や研究会を実施します。
  • 本学で取得出来る医療系資格(薬剤師や臨床検査技師など)を対象にした県内企業への就職説明会を実施します。
  • 延岡市での就職に向けて、市と協働して地元企業を中心とした説明会「ワークカフェのべおか」を開催します。

5.地元産業界等との地域の問題解決に向けた連携事業の実施

発達支援システム事業 促進支援

1)連携している地元産業界等の組織名称

延岡市(おやこ保健福祉課)

 

2)当該連携事業における地域の課題、その課題解決に向けて設定した目標

地域の課題である「発達に課題のある幼児の早期発見・早期支援」に関して、その課題解決のために延岡式アセスメント・支援統合ツールのシステム維持や整備を行うと共に、必要な専門的知見や情報の提供、関係機関との連携のあり方などの総合的な促進支援の実施を目標とする。

 

3)課題解決に向けて実施する取組内容

延岡式アセスメント・支援統合ツールのシステム維持や整備の為にシステムの運用・保守を行い、アプリのライセンス契約やサーバーメンテナンス等も実施する。また、大学が開発した延岡式得手不得手チェックシートなどを活用して、保育園・幼稚園等でも普及拡大させることで就学支援に活かしてもらう。そのために教育委員会への情報提供、その他相談員の後継者育成や子育て相談場所の確、発達支援講演会開催による市民への啓発等にも取り組む。

6.地元産業界等と連携した実践的PBLを含む授業科目等の開講の実施

木城町連携推進事業

1)連携している地元産業界等の組織名称

木城町(保健福祉課)

 

2)当該連授業等を実施する学部・学科

社会福祉学部(臨床福祉学科、スポーツ健康福祉学科)

臨床心理学部(臨床心理学科)

 

3)当該授業等を開講する目的

木城町との連携事業により、フィールドワークの実践場面として地域住民へのインタビュー調査を行い、対人援助専門職としてのコミュニケーション技法や面接技術の実践を試みる。また、木城町の地域生活課題の把握を行い、木城町へ地域生活課題の解決策提案を行うことを目的とする。

 

4)当該授業等の具体的な内容

学生から木城町住民へのインタビュー調査を実施する。

(ソーシャルワーク演習Ⅰ 716日・17日)

インタビュー調査の結果を分析し、調査報告会において課題解決案のプレゼンテーションを行う。

(ソーシャルワーク演習Ⅱ 1217日・18日)

ソーシャルワーク演習Ⅰ

ソーシャルワーク演習Ⅱ

7.令和5年度の地域連携推進に係る成果目標(アウトカム指標を含む)

1)教育活動

県北地域唯一の大学として、周辺地域の高校や中学校の「特別活動」や「総合的な学習の時間」の実施に協力する。

  • 特別活動や総合的な学習の時間を活用した学内見学や出張講義を年間20校以上受け入れする。
    受入実績:2021年度 6校、2022年度 15校

2)ボランティア活動

地域の子ども達の健全な成長を目指して、学修支援を中心とした順正ジョイフルキッズクラブを毎年開催する。

  • プログラムに協力してくれる学生ボランティアの参加者増(70名)を目指すことで、支援体制を拡充する。
    参加者実績:2021年度 58名、2022年度 65名

3)専任教員の派遣

県北地域唯一の大学として、専任教員の専門性(知識や経験)を活かして地域の発展に協力する為、外部委員(自治体等)の委嘱を積極的に受託し派遣する。

  • 外部委員(自治体等)の委嘱を年間130件以上受託し派遣する。
    派遣実績:2021年度 117件、2022年度 123件

4)研究活動

県北地域唯一の大学として、地元企業等と協力し、地域の発展に寄与する研究活動(共同研究や受託研究等)を推進する。

  • 企業等との共同研究や受託研究を年間35件以上受託・実施する。
    研究実績:2021年度 30件、2022年度 30件

5)高大連携の推進

地域の高校に対し、大学で行われる教育・研究に触れる機会を提供することで、大学への理解を深め、さまざまな学問領域への興味・関心を高めると共に、進路選択や将来について有用な情報を提供する。

  • 本学における県北地域からの進学の入学率25%を目指す。
    入学実績:2022年度 20%、2023年度 20%

6)キャリア支援活動

県北地域唯一の大学として、本学で所定の知識や技術を修得した医療人(有資格者)の宮崎県内での就職を推奨することで、都市部への人材流出を抑制し、地域社会の活性化に努める。

  • 本学卒業生の県内企業・病院等への就職率の向上(40%以上)を目指す。
    県内就職実績:2021年度 28.4%、2022年度 31.9%