[通信制]

社会福祉学研究科 博士
(後期)課程

実践研究・臨床研究に、独創的な科学のメスを入れる。

社会福祉学研究科博士(後期)課程では、系列大学である吉備国際大学との連合により多岐にわたる「社会福祉の実践」について科学的な視野から分析を加えることによって、社会福祉のさまざまな臨床的場面でのより効果的な援助技術を確立していくことを目指し、より高度な教育・研究を推し進めていきます。
本課程へ進む院生には、修士課程で修得した社会福祉援助技術をさらに発展させながら、創造的・独創的な研究方法の開発にも取り組んでいただきたいと思います。

MESSAGE

研究科長挨拶

大学院(通信制)社会福祉学研究科長

正野 知基

日本では急速な少子高齢化が進み、現状の社会福祉にかかわる制度では対応が困難な問題が次々に生じてきています。これらの問題は単純ではなく、複数の問題が複雑に関連することによって引き起こされています。これらの問題解決を目指すためには、社会福祉の実践者と大学の研究者との共同による実践的課題に対す る研究が不可欠でしょう。

「通信制」による本学の社会福祉学研究科は、平成16年度から博士課程もスタートし、すでに意欲的な院生諸氏との共同研究が始まっています。実践者の鋭い問題意識や豊富な経験についてIT機器を使ってやりとりし、また、スクーリングにおいては指導教員や他分野の教員、他の院生との直接議論・討論を通して、それぞれの研究を一段と深めていきます。

修士課程・博士課程を通じて「通信制」の利点を積極的に活かし、様々な分野の社会福祉実践者の専門性の向上・リカレントの教育の充実はもとより、社会福祉の実践を科学の目を通して冷静に見つめ、研究することのできる実践的研究者の養成を目指しています。

RESEARCH
SUBJECT

研究テーマ

研究テーマ(PDF)

カリキュラム

カリキュラム表

必修科目

選択科目

T=印刷授業科目

専門選択科目

担当教員 開講年次 単位

社会福祉学特殊講義Ⅰ - 社会福祉原論

星野 政明 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅱ - 社会福祉思想論

栗栖 照雄 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅲ - 地域福祉論

川﨑 順子 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅳ - コミュニティ・ソーシャルワーク論

平川 忠敏 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅴ - 権利擁護論

横山 奈緒枝 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅵ - 東洋介護福祉論

渡邊 一平 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅶ - 精神保健福祉論

西田 美香 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅷ - 児童・家族福祉論

杉原 俊二 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅸ - アダプテッド・スポーツ論

正野 知基 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅹ - 高齢者健康福祉論

正野 知基 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅺ - 介護福祉論

清水 径子 1・2・3 2

社会福祉学特殊講義Ⅻ - 行動療法論

前田 直樹 1・2・3 2

社会福祉学研究法特殊講義Ⅰ - 質的研究

加藤 謙介 1・2・3 2

社会福祉学研究法特殊講義Ⅱ - 量的研究

正野 知基 1・2・3 2

総合科目

担当教員 開講年次 単位

社会福祉学特殊研究Ⅰ

加藤 謙介
川﨑 順子
清水 径子
正野 知基
日田 剛
前田 直樹
松山 光生
横山 裕
渡邊 一平
1 2

社会福祉学特殊研究Ⅱ

加藤 謙介
川﨑 順子
清水 径子
正野 知基
日田 剛
前田 直樹
松山 光生
横山 裕
渡邊 一平
1 2

社会福祉学特殊研究Ⅲ

加藤 謙介
川﨑 順子
清水 径子
正野 知基
日田 剛
前田 直樹
松山 光生
横山 裕
渡邊 一平
1 2

※社会福祉学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲについては、1年次に社会福祉学特殊研究Ⅰ、2年次に社会福祉学特殊研究Ⅱ、3年次に社会福祉学特殊研究Ⅲの履修をしてください。同じ年度に社会福祉学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを重複して履修することはできません。

POLICY

3つのポリシー

POLICY01

ディプロマ・ポリシー
卒業認定・学位授与の方針

九州医療科学大学大学院(通信制)社会福祉学研究科博士(後期)課程(以下、「本研究科」)では、本研究科の課程を修め、12単位の単位修得と学位論文等の条件を満たし、社会福祉における課題に対する高度な問題解決能力や豊かな学識を得、現場での業務に必要な理論と実践的な研究能力を修得し、福祉分野において指導的立場に立てる人材として、下記の力を身につけた人に対して学位を授与します。

1.高度専門職業人としての高潔な倫理観と問題解決能力

高度専門職業人として高潔な倫理観と高度な問題解決能力を修得し、実践することができる。

2.社会福祉にかかわる高度な専門的知識・技能の活用力

社会福祉にかかわる高度な専門的知識・技能を身につけ、幅広く応用することができる。

3.社会福祉の諸問題に対して論理的かつ独創的な見識を有し、実践する能力

社会福祉の諸問題に対して、主観ではなく客観的な事実に基づき、論理的かつ独創的な意見を示して実践することができる。

4.社会福祉における課題に対する高度な論理的思考力、洞察力

社会福祉における課題に対する高度な論理的思考力、洞察力を有し、解決へ向けての分析、研究方法を修得し、実践することができる。

POLICY02

カリキュラム・ポリシー
教育課程編成の方針

本研究科は、建学の理念および修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた目標を達成するために、次のような教育内容と方法を取り入れた授業を実施し、教育評価を行います。

1. 教育内容

1.専門選択科目およびスクーリング時の指導を通して、高度専門職業人としての実践の場における倫理問題を自己解決できる倫理思考能力、さらに、現場での業務に必要な社会福祉にかかわる多角的で高度な知識を習得することで、福祉現場が直面する課題への対処能力を修得します。
2.専門選択科目および総合科目を通して、社会福祉にかかわる高度な専門的知識・技能を幅広く修得し、さらにレポート課題において、主観ではなく客観的な事実に基づいた論理的かつ独創的な意見を示す能力を修得します。
3.総合科目および博士論文作成を通して、社会福祉における課題について論理的かつ独創的に思考し、問題解決に向けての分析や研究方法を実践できる能力を修得します。

2. 教育方法

1.各科目はシラバス(授業の概要、一般目標、到達目標、授業計画、評価方法などを示したもの)に記載の教育方法に沿って行います。
2.専門選択科目の履修期間は1年間で、3回の課題レポート提出により授業科目の理解度を判定し、科目修了試験受験の可否を決定します。
3.大学院生および指導教員全員参加のもと、1年次の夏期スクーリングで「研究テーマ発表」、冬期スクーリングで「研究構想発表」、2年次以降の夏期・冬期スクーリングで「中間発表会」を実施し、質疑応答を通して研究の内容や方法について確認・修正を行います。

3. 教育評価

1.冬期スクーリング時に、各科目の修得度を確認するために科目修了試験を実施し、シラバスに記載の評価方法に沿って合否を判定します。
2.博士論文の提出要件として、語学試験の合格、博士論文執筆有資格者の認定、予備審査の合格を求めます。
3.修了時には、博士論文の審査および最終試験の合格を求めます。

POLICY03

アドミッション・ポリシー
入学者受入の方針

本研究科では、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。

1.福祉、医療、保健、教育、看護等にかかわる幅広い分野で活躍しており、多様化、複雑化、深刻化する現代社会に応じた、より高度な問題解決能力、実践力の修得を目指す意欲を持つ。

2.社会福祉にかかわる専門的な知識・技能を身につけている。

3.豊かな人間性と社会福祉分野の高度専門職業人として高い資質を持つ。

TEACHER

教員メッセージ

教授

渡邊 一平

本学には、福祉を様々な角度(専門分野)から見つめる多彩な教員がいます。その中で、私は東洋医学(東洋哲学)・科学という視点から福祉領域にアプローチしています。医療も、福祉に深く関わる領域です。ですから福祉領域の方はもちろん、鍼灸、柔整、看護、理学療法などを専門とされている方で、福祉の視点から自分の領域を見てみたい、そんな希望を持たれる方と一緒に研究したいと思っています。現場で活躍されている皆さんこその視点を研究に活かしてみませんか?