~4年生 連携実践演習~ 前期最終授業一コマから 令和3年8月5日
最近注目されているチームケアや多職種連携のあり方は、福祉・保健・医療のどの領域においても求められています。この連携実践演習という科目は、福祉の専門職として連携実践力を高めるためのプログラムを組み立てており、4年生前期に位置づけています。
コロナ禍にあり、体験型の演習はできませんでしたが、専門職の先生方(作業療法士、言語聴覚士、鍼灸師、薬剤師)からの講義を受けて、それぞれの専門職の役割と連携の考え方を学ぶ機会を設けてきました。
そして、今回は最終講義として、延岡市健康福祉部 健康長寿のまちづくり課 地域包括ケア推進係の井上氏から講義を受けました。
テーマは、「地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組み~地域ケア会議の実際と多機関多職種連携のあり方~」です。延岡市の現状や地域ケア会議の様子などを詳しく知ることができました。また、行政の立場で連携を進めていく上では、専門職間、事業所間、職域の違う機関、分野を超えた連携等多角的視点で考えていく必要性を学ぶことができました。何よりも全ては市民のために連携を進めていく必要がある!という言葉が印象的でした。
【学生の感想】
・地域ケアシステムを実現していくために取り組んでいる地域ケア会議や介護予防、医療・介護の連携のことやリハビリテーション専門職派遣事業のことなど具体的な事業内容を学ぶことができました。連携を行う上で、その道のプロの人達を相手にするので、それなりの知識が必要という言葉は印象的でした。
・地域ケアシステム構築にむけて、実際に行われている事業や、地域ケア会議の内容を学ぶことができました。また、実際の多職種連携について、市役所が担っている役割や、連携の困難さ、課題を学ぶことができ、より連携について考えを深めることができました。
おわりに
今回は、連携実践演習の様子をレポートしてみました。このように、授業では大学教員に限らず延岡市の職員をはじめ、福祉施設や事業所、地域の方々の協力をいただき、学ぶ機会を積極的に設けています。地域と密着した九州保健福祉大学で学ぶことで、学生自身の実践力が高まっているのではないかと思います。
文責:川﨑