生命医科学部

生命医科学科

ミクロな世界から
マクロな可能性を拓く
命のエキスパートに。

生命医科学科教育目的

生命に対する深い関心と高度な倫理観を基盤として、豊かな人間性を有し、臨床検査学のみならず基礎医学や先進医療への探究心をもつ臨床検査技師の養成を目的とする。

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POLICY

3つのポリシー

POLICY01

ディプロマ・ポリシー
卒業認定・学位授与の方針

生命医科学科では、本学の課程を修め、124単位の単位修得と必修等の条件を充たし、医療専門職たる臨床検査技師、細胞検査士、さらに生命医科学研究者としてグローバルな視野のもと活躍できうる実践力、専門的知識と技術、高度な倫理観、自己実現意欲と能力、リーダーシップ等、下記の力を身に付けた人に対して学位を授与します。

(1)自律的行動力

医療技術者として高度な倫理観と責任感をもち、臨床検査技師、細胞検査士、または生命医科学研究者の業務および法令を遵守し、医療の発展に貢献ができる。また、目標を明確に掲げ、医療・生命医科学における諸問題に対して主体的・自律的に行動することができる。さらに、最新の医療情報や医療技術に関心をもち、常に高度な専門性と技術を追求することができる。

(2)問題発見・解決能力

医療技術者である臨床検査技師、細胞検査士、さらには生命医科学研究者の立場から、医療・生命医科学領域における諸課題について、様々な問題を発見できる。また、問題解決に必要な論理的・実践的知識を持ち合せると共に、適切な研究・実践方法を用いて取り組むことができる。臨床検査の専門的知識と技術を総合的に活用し、諸課題を論理的かつ的確に解決できる。

(3)対象者を支援する汎用的能力

医療技術者である臨床検査技師、さらに生命医科学研究者として、ジェネリックスキル(汎用的能力)を活用して、対象者(患者様や多職種者)がもつ背景や価値観を多面的に理解し、相手の立場を尊重できる。医療専門職として、他の専門職と連携・協働することにより、信頼感と高いレベルで対象者を支援できる。

(4)専門的知識・技能の活用力

高度な専門的知識をもとに、医療における臨床検査体制を構築し実践できる。医療技術者である臨床検査技師、細胞検査士、さらには生命医科学研究者に必要とされる科学的専門知識と技能・技術を活用できる。

(5)コミュニケーション能力

医療技術者として他職種、患者様ならびにご家族に対して医療技術を提供・遂行する上で必要となるコミュニケーション能力を発揮することができる。さらに、円滑なコミュニケーション能力を用いて、相手の立場を尊重した人間関係を構築できる。社会的に課題を抱えた地域・人々、さらに協働する多機関や多職種等とスムーズにコミュニケーションを図り、適切な支援に結び付けることができる。

(6)チームワークとリーダーシップ

医療技術者の一員として他職種(例えば、医療従事者全般)の考えを理解し、連携・協働ができる。チーム医療の一員として、対象者および他の職種と良好なチームワークを図りながら、職務を遂行できると共に、リーダーシップやフォロワーシップを発揮できる。

(7)人間力

医療技術者として豊かな人間性を持つと共に、公衆衛生、医療行政、社会の動向を理解し、医療・生命医科学に必要とされる高度な倫理観と人間理解力(人間力)を身につけ、社会や他者のために責任ある行動や努力する態度が取れる。

(8)プレゼンテーション能力

医療技術者である臨床検査技師、細胞検査士、さらに生命医科学研究者として、諸課題の本質を的確にとらえ、情報を収集・分析・考察した上で、それらを効果的にプレゼンテーションできる。プレゼンテーションがコミュニケーションであることを理解することができる。自分の想いを相手に伝え、相手が理解していることを確認することができる。相手にとって興味・関心のある話題を投げかけることができ、プレゼンテーションのための具体的な準備を行うことができる。

(9)自己研鑽と自己実現意欲

臨床検査技師国家試験、細胞検査士認定試験を受験するに値する十分な学力と自己研鑽を持ち合わせている。また、生命医科学研究者として必要とされる総合的な学習経験と高度な専門知識、さらには学修成果を状況に応じ総合的に活用できる。医学・医療の現状を認識し、生涯を通じて最新の医療情報や医療技術の進歩に関心を持ち続けると共に、自己実現意欲を常に向上させることができる。

POLICY02

カリキュラム・ポリシー
教育課程編成の方針

本学科は、建学の理念および卒業判定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた目標を達成するために、次のような教育内容と教育方法を取り入れた授業を実施します。また、ディプロマ・ポリシーを基盤とした教育評価(アセスメント)を行います。
本学科では、卒業時に臨床検査技師の国家試験受験資格を得ることができ、さらに在学中に細胞検査士の資格認定試験を受験するコースを配置しています。本学科独自のカリキュラムでそれぞれの専門知識・技術を持ち合せた医療技術者として、さらにチーム医療の一員として質の高い医療を提供するための実践的なスキルを身につけます。4年間の教育の中で各専門職の高度な知識・技術を学ぶだけでなく、それぞれの専門性の違いや連携について、また、それらを効果的に結びつけるスキルや手法を学ぶことで、より幅広い業務に対応できる医療技術者の育成を目指します。

1.教育内容

(1)基礎教養教育
入学前教育ならびに初年次教育を通して、医療技術者として必要となる基礎教養科目を中心に学びます。また、臨床検査技師のライセンス取得に向けた専門基礎科目の中から、基本的医学知識として、医学概論、解剖学、生理学、生化学、さらに基本的工学知識として医用工学概論を学びます。大学共通基礎教育ならびに学科基礎教育においては、総合教育、生命倫理学、情報教育、外国語(英語)を通して、生命医科学の基盤となる基本的思考力、創造的思考力、コミュニケーション能力の育成を図ります。自身の将来の進路についての目標を探る期間の位置づけとして、臨床検査技師の心構えや責任感、自己研鑽力を修得します。

(2)専門基礎教育
医療分野で求められる知識・技能の修得のための専門基礎教育においては、病理学、臨床化学、臨床検査総論、生化学、生理学など医学を共通分野として、臨床検査技師教育を効率良く学習します。2年次から3年次は専門知識や思考力、医療技術の基礎を固めます。4年次は自身の将来進路について目標を定め、さらなる専門知識、思考力、医療技術を深化させ、連携医療や最先端医療における実践的な応用力を修得しながら将来の進路目標を確実に実現することを目指します。
臨床検査技師教育では、専門基礎科目に加えて癌の早期発見または早期診断を目的とした細胞検査士の資格取得のための臨床細胞学総論、細胞診断学特論、臨床細胞学演習を学びます。

(3)専門教育
専門教育においては、特に臨床検査分野における検査や治療に必要な知識・技術として、臨床免疫学、薬理学、微生物学、臨床血液学、臨床生理学、医用工学等を学習します。さらに、各科目に関係する学内実習を通して、臨床検査の目的・方法・評価などが応用実践できる技能・技術を修得します。
臨床実習では実際の医療現場で臨床検査分野に関する臨床実習を行い、「より良い医療人」となる礎を築きます。臨床実習前に1~3年次に修得した基礎知識の整理や手技、臨床応用への実践的概念の確認を行います。また、令和4年度から追加される医療行為のタスク・シフト/シェアに対応するため豊富な講義・実習を実践していきます。さらに4年次で開講される医科学研究入門、臨床検査学演習では臨床検査技師の国家試験取得を前提とした総合的かつ専門的な学習を実践していきます。実習終了後の臨床実習報告会では、各学生の実習報告をもとにディベート形式のディスカッションを行います。また、4年次の卒業研究はゼミ単位で、卒業研究計画、卒業研究発表、卒業論文集の作成を行います。卒業研究に並行して国家試験と認定試験の受験に備えます。

(4)チーム医療教育と総合学習教育
1年次後期にEarly Exposure(早期体験臨床実習)を導入することで、学生自身の将来像を提示し、「より良い医療人」になるために高度な倫理観を持った医療技術者としての育成を目指します。また、チーム医療の一員として、積極的に様々なチームに参画すると共に、積極的に対象者(患者さんや病院のスタッフなど)に対してのコミュニケーション能力を図る総合的な学習や演習(臨床指導や総合演習)を展開していきます。
さらに、卒業研究におけるプレゼンテーションでは自ら考え、実験し、考察できる能力を獲得し、卒業後は臨床検査技師、細胞検査士、さらには生命医科学研究者として、検査および研究における専門性を提言する能力を修得・獲得できることを目指します。

2.教育方法

医療技術者に必要な医療知識・技術を修得するために、臨床検査技師教育における実践的カリキュラムを編成します。チーム医療を学ぶと共に、チームの中で的確で正確な情報を共有し、自らもチームで中心的役割を担えるリーダーシップやリーダーに対する上向きの影響力であるフォロワーシップ能力を修得するための客観的臨床能力試験(objective structured clinical examination:OSCE)を基盤とした学内実習および学外臨床実習を実施します。検査結果を解析・評価できる基礎的技術や能力を修得するために、各種疾患の病態を体系的に学ぶカリキュラムを実践します。本学科独自のカリキュラムシステムで学生一人ひとりに効果的・効率的な学習環境を提供します。
新入生のモチベーション向上のため、早期体験臨床学習(アーリー・エクスポージャー)を実施します。主体的な学びの力を向上させるために、アクティブラーニング(AL)を取り入れた教育方法をすべての科目で実施します。特に、実習および演習の科目においては、学生の主体的な学びの力を高めるために、連結可能な科目群においてはALを取り入れた教育を実施します。
チーム医療として必要とされる「報告・連絡・相談」が適切にかつ正確に行えるよう、Word、Excel、PowerPointが活用できる実践的情報処理教育を実施します。これらの情報処理教育は、臨床関連ビッグデータの解析や評価への導入としても応用します。専門教育科目においては、教育の質の確保および学習向上のためのPDCAサイクルの実践に取組みながら、専門性の高い知識や技術の伝達を徹底します。加えて、自ら学びたいという学生の意欲に応えるような学習環境を提供します。学生一人ひとりの学修習得度を評価するための評価試験、小テスト、レポート作成を積極的に実施し、それらを適正に評価した上で、学生一人ひとりにフィードバックします。
臨床検査技師国家試験、さらには細胞検査士に必要な専門的知識の能力確認のために、学内試験および学外模擬試験の受験を通して学生一人ひとりの修学状況のモニタリングを行い、資格取得に向けたアドバイスを行います。そのための教育を計画的に実施します。学生の授業評価の結果を真摯に受け止め、教育の質の確保およびその向上のためのPDCAサイクルの実践に積極的に取組みます。多くの科目において臨床に則した実験実習を取り入れると共に、自学自習ができる環境を提供します。

3.教育評価

生命医科学科が開講する諸科目においては、科目担当教員が学生一人ひとりの修学度を「九州医療科学大学GPA運用に関する要項」の規程に定める評価基準を参照しながら、また、学習ポートフォリオ(学修成果の把握である学士力)を用いて厳格に評価します。成果は科目試験で評価すると共に、各年度末には学習の習熟度を個別に把握し、習熟度が不十分と判断した場合には十分な理解が得られるよう、さらなる学習面談・指導を行います。臨床実習の成果は、実習試験、臨床実習先からのルーブリックに準じたスーパーバイザーの実習評価報告、臨床実習後報告会等で総合的に評価します。臨床検査技師の国家試験対策は、専門教育科目の到達確認として全国統一模擬試験の結果で判断します。卒業単位認定は、専門教育科目や臨床実習等の修得度を総合的に評価します。

POLICY03

アドミッション・ポリシー
入学者受入の方針

本学科は、卒業認定・単位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。

1.求める学生像

(1)保健・医療・生命医科学の領域に強い関心がある人

(2)物事に対して主体的に行動し、どんなことにも果敢にチャレンジし、努力できる人

(3)他者と良好な人間関係とコミュニケーションを築ける人

(4)自分の意見や考えを理論的に表現し、相手に分かり易く伝えることができる人

2.入学までに修得すべき学力・能力

(1)高等学校卒業単位の国語・数学・物理・生物・化学・英語など、幅広く修得していることが必要です。特に、生物・化学・数学・物理は基本的な知識を修得しておいて下さい。

(2)保健・医療・生命医科学の領域、さらに国際的な活動に強い関心があり、臨床検査技師、細胞検査士の資格取得に高い強固な学習意欲を持って下さい。

(3)基本的な日本語の文章を理解すると共に、語彙力、読解力、言語力、表記力、文法活用力を身に付けて下さい。

(4)学習や課外活動において良好で円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身に付けて下さい。

(5)様々な課題や問題について、知識と情報、さらに他者の意見を取り入れながら、筋道を立ててその結果を説明する能力を身に付けて下さい。

MESSAGE

学部長挨拶

生命医科学部 学部長・教授

三苫 純也

生命医科学部では臨床検査技師に加えて上位資格である細胞検査士の資格を4年間で取得できるコースをもつ九州 “唯一” の学部です。これらの資格取得のための学力・知識の獲得はもちろん、チーム医療の現場でリーダーシップを発揮することができる人材の育成を目指しています。

臨床検査技師は、コロナ禍のもとで必要不可欠な検査であるPCR検査、抗体検査、抗原検査をはじめ、体の内部を検査することができる超音波検査などを行います。細胞検査士は“がん細胞”を見つけることができる資格で、日本人の死亡原因の1位であるがんの早期発見に貢献できます。こうしたスペシャリストを求める大学病院や総合病院は数多く、病院以外でも検体検査を専門とする検査センター、超音波検査などの生体検査を軸とする健診センターなど、幅広い分野での活躍も期待されます。

あわせて、生命医科学部の教員が所属する「がん細胞研究所」では、“がん”、“iPS細胞”、“感染症”などをはじめ、生命医科学のさまざまな研究に取り組んでおり、卒業研究では最先端の研究の一端を垣間見ることができます。卒業後、さらに研究を進めるために大学院に進む道もあり、生命医科学に関する高度な専門知識を身につけ、世界に羽ばたく研究者・医療従事者となるといった夢も視野に入れ、この生命医科学部で充実した学生生活を過ごしてもらいたいと思っています。

細胞検査士は日本臨床細胞学会が認定する臨床検査技師の上位資格です。