正しい身体の使い方について

箸を両手で持つ人は、ほとんどいません。それはなぜか。幼い頃から周りの大人が正しい箸の使い方を見せて、教えているからです。

 では、ヒトの動作に着目するとどうでしょうか。私がトレーナーとして接する子どものほとんどが、正しい身体の使い方をできていません。親、兄弟、親戚、指導者、学校の先生が正しい身体の使い方を見せていない、教えていないからです。

 

 例えば、身体を反る動作。ウォーミングアップを見ると、多くの子どもが「腰で」身体を反らせています(左の写真)。小さなことですが、ほぼ毎日実施する動作を正しく行わなければ、身体の一部に繰り返しのストレスが加わり、組織を壊します。限られた時間を治療やリハビリに費やしている子どもを多く見てきました。本人は勿論ですが、子どもの身体を守るのは大人の役目です。是非、大人自身が正しい身体の使い方を学び、理解して欲しいと思っています。

文責 佐々木