『学生さん物語 -鍼灸師への道標(みちしるべ)』 第1回 ~岸本真歩:「今」を大切に生きる~
今回は新シリーズ『学生さん物語』、その第1回です。この企画は鍼灸師(しんきゅうし)を目指す学生さんが「過去から今、そして少し先の未来」を語るシリーズです。記念すべき第1回は、鍼灸コース4年生の岸本真歩さんです。それでは登場してもらいましょう!
鍼灸との出会い-
高校の部活動でケガをしたとき、理学療法の先生に良くしてもらって、それから自分もスポーツ選手をサポートしてみたいな、と思ったのが最初でした。調べていくうちに、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師の3つがみつかって。特に鍼灸は全く経験も知識もなかったんですけど、鍼は直接筋肉に刺激できるなぁって思って、これ、面白そうって。
大学を決める-
ネットで「鍼灸」と「アスレティックトレーナー(AT)」で探したら、いくつかの大学がヒットして。色々考えましたが日本スポーツ協会のATと鍼灸師の両方を目指そう!ということと、特待生合格だったのでここにしました。ただ私は京都出身なので、両親から「就職は関西エリアでね」という約束で京都から延岡にやってきました。
九保大での生活-
初めての一人暮らしということで、ワクワクする気持ちがあったんですが、1年次からいきなりコロナ自粛生活で、最初は友達もできないまま時間が流れました。でも鍼灸コースの仲間の雰囲気も良くて、AT部でもだんだんと友達の輪が広がっていきました。予防・工夫をしながら誕生日会したり花火したりと、結構楽しかった思い出が多いです(笑)。あと勉強は覚えることが多くて大変でした!(苦笑)。それと卒論は「粒針が睡眠に与える効果について」を研究してみました。
地元のケーブルTVに出演-
延岡のケーブルテレビで「健康体操」っていう番組があるんですけど、1年生の時からそこでAT部の先生や仲間と一緒にT
V出演しました。1回5分程度の短いローカル番組だったから、見てる人はほとんどいないとおもってたら、バイト先のコンビニで「あ、TV出てた人でしょ?」って声かけられてびっくり(笑)。意外と見てる人もいるんだって(笑)。あ、でもその番組は録画してないですよ(笑)
考え方が少しずつ変わって・・・
大学で勉強や生活をしているうちに、最初はATになるんだっていう気持ちで入学したのですけど、もう少し色々なこともしてみたいな、っていうふうに考えが少しずつ変化していったんです。入学する1つの目標だった日本スポーツ協会のATを受験するかしないかは正直かなり悩みました。でも「その時」の自分の考えに従うのが一番って思ったので。結局、就職もスポーツ選手への鍼灸とか美容関連の鍼灸とか、広い範囲をカバーしている治療院から内定を頂きました。
鍼灸師をめざそうかな?と考えている皆さんへ-
京都出身ということもあって、本当に遠くの地での学生生活もあと少し。色々と楽しかったなというのが正直な感想です。将来を考えるのはすごく大切ですけど、とりあえず「今」の気持ちを大切にして「今」を頑張ってると、自然に流れていくんだな、っていう気持ちがあります。思い切って進みましょう!