鬼ゼミ生

 みなさん、こんにちは。いかがおすごしでしょうか。

 今回は、私が担当させていただいている鬼塚ゼミ通称鬼ゼミの学生さんのゼミ風景をお伝えします。

 鬼ゼミでは、栄養素、特にビタミンががん細胞に及ぼす影響を研究しています。

 ビタミンは、エネルギー源である糖質、体を作る源であるタンパク質や脂質とともに、とても重要な栄養素であ流にもかかわらず、その歴史は以外に浅く、なんと発見されたのは今からおよそ100年前でした。

 しかも、ビタミンの発見は日本人の功績も大きいのです。時は日露戦争の時代、戦死者の半分は、病死でそのほとんどは脚気、つまりビタミンB1の不足でした。

 今でこそ、え〜脚気ごときでと思われる方も多いでしょうが、昔はその原因すらわからず、恐ろしい病でした。この治療法を見出したのが宮崎出身の高木兼寛で、彼は脚気の原因が食事にあることを突き止め、海軍の食事をそれまでの白米中心から、カレーなどの洋食を取り入れることで、脚気の発生を著しく低下することに成功しました。ちなみに、このカレーが、日本のカレーライスの原点とされています。その後、鈴木梅太郎博士が、世界で初めて、ビタミンB1を発見し、オリザニンと名付けました。このように、ビタミンの歴史は、浅くも深いし面白いものです。鬼ゼミでは、現代の3大疾病である癌を撲滅すべく、癌の弱点を探っています。顕微鏡を興味津々のぞいている鬼ゼミ生を見ていると、自分の若かりし頃を思い出し、初心に帰れるひと時です。

 

頑張れゼミ生!!

 

スポ科 鬼塚